オスプレイいらない!4・10木更津行動  駅前集会とデモ、駐屯地申し入れ

4月10日、木更津現地で「オスプレイいらない!4月10日木更津行動」が行われた。
木更津市民や木更津市議の方たちの他、千葉、船橋、習志野、柏、東京、神奈川など、千葉県内外から市民、市民運動の団体、労働組合など130名が参加。

木更津駅前リレートーク

市民ネットの吉澤さんから
➀そもそも木更津が第1案、佐賀は第2案だった。➁戦争の主力となるF35戦闘機のエンジンを運ぶのがオスプレイ。自衛隊の空母を「強襲揚陸艦」(敵地に真っ先に乗り込む突撃部隊)の形に改修し、F35戦闘機とオスプレイを空母に搭載し、完全に日米合同で戦争をやることになる
という重大な「事実」が暴露されました。

     

駅前の集会には、たまたま通りかかった木更津市民が飛び入り参加も。

★陸自駐屯地へデモ出発


木更津陸上自衛隊駐屯地へ申し入れ

◎陸自オスプレイ暫定配備、米軍オスプレイの定期機体整備の動向について

・2017 年1 月31 日、海兵隊オスプレイMV-22 1機目が飛来、定期機体整備が開始。
・2018 年6 月25 日、海兵隊オスプレイMV-22 2 機目が飛来、定期機体整備が開始。
・2019 年2月26 日、海兵隊オスプレイMV-22 1機目 試験飛行(ホバリング)開始。
・2019 年3月1日、海兵隊オスプレイMV-22 1機目 試験飛行終了。3月5日帰投。
・2019 年3月25 日以降、海兵隊オスプレイMV-22 3機目が飛来、定期整備が開始。
・2020 年3月19 日、海兵隊オスプレイMV-22 4機目が飛来し、同月27日から定期機体
整備が開始され、現在、格納庫内で分解・点検等が行われている。
・2020 年3月24 日、海兵隊オスプレイMV-22 2機目 試験飛行開始。
・2020 年3月27 日、海兵隊オスプレイMV-22 2機目 整備完了。3 月29 日帰投。
・2020 年7月10 日、陸自オスプレイV-22 1機目が「暫定配備」された。11月10日に初の場外飛行訓練が行われると通知されたが、計画より2時間遅れで飛行が開始された。が、直ちに「警告表示」の点灯で飛行が中止された。4か月間「万全の点検を行い臨んだ」という初飛行が中止に終わった。
・2020 年7月16 日、陸自オスプレイV-22 2機目が「暫定配備」された。
・2021 年1月7日、海兵隊オスプレイMV-22 5機目が飛来し、同月11日から整備が開始され、 これまでの機体と同様まずは格納庫内で分解・点検が行われている。
・2021 年1月22日、海兵隊オスプレイMV-22 3機目が整備企業から米軍に機体が引き渡され、同機は25日、帰投。
・2021 年2月24 日、陸自オスプレイV-22 3機目が「暫定配備」された。
・2021 年 3 月5 日、陸自オスプレイV-22 については、「3月8日(月曜)以降、現在実施中の機能確認試験と並行して、操縦士等の教育訓練に係る飛行を開始する予定ですので、お知らせいたします」。とある。
・2021 年3月23 日、陸自オスプレイV-22 4機目が「暫定配備」された。
・2021 年4月6日、陸自オスプレイV-22 5機目が「暫定配備」された。

※木更津基地関連の予算

*総務省予算 14,664,1 千円+2,035,9 千円=1 億6,700,0 千円(固定資産分)
*防衛省予算 環境法8条関係(2 億 1 千万円)の明細確認
※2008 年 1 月の岩国市長選で「受け入れ反対」を表明した現職の井原勝介氏は防衛省
から年間 35 億円にのぼる市庁舎建設費の補助金を止められ、国と協議すると訴えた新人の福田良彦氏に敗れた。(半田論文)
*一般会計 4,200 万円(周辺地域へ5年間の2年目)(基地対策)
プライベートジェット乗り入れについて予算化(700 万円)
・以下議会から
2棟―66億円(格納庫―48億円・敷地造成工事―18億円)
1棟―米軍オスプレイ専用 最大5機、現在使用中2機=最大7機の整備対応
1棟―陸自オスプレイ定期機体整備に使用 最大3機格納を想定
2024 年から運用予定としている。

オスプレイいらない! 4月10日行動in木更津へ 参加のお願い 

★駅前リレートーク→木更津駐屯地へのデモと駐屯地申し入れ行動

陸自オスプレイの3機目が2月24日に陸上自衛隊木更津駐屯地に飛来しました。3月上旬の予定が前倒しされました。残りも順次「暫定配備」される予定です。

昨年7月10日、木更津津駐屯地に2機が飛来し、「暫定5年」がスタートしました。しかしその内の1機が11月10日、ホバリング中に警告灯が点灯し「試験飛行」は中止されました。現在「点検・整備」中です。原因は「潤滑油の汚濁」と言います。陸自オスプレイは21年度中に17機配備されようとしています。「汚濁」の原因が明らかにされないまま「暫定配備」が強行されることは許されません。

木更津駐屯地では、沖縄の米海兵隊オスプレイが常時2機、定期整備されています。さる1月25日3機目が、定期整備を終えて普天間基地に帰投しました。1年10カ月を要しました(1機目は2年2カ月)。米軍は常時7機を整備できるようにしようとしています。そのために新たに2機の格納庫を86億円かけて新設しようとしています。米海軍オスプレイCMV-22と米空軍横田基地には空軍オスプレイⅭⅤ-22の整備ももくろまれています。陸自オスプレイ17機を考えると木更津市の上空は、危険極まりないオスプレイがひっきりなしに飛び交うことになります。これは「いつか来た道」、木更津市が「軍都復活」の街になるということを示しています。

コロナ禍にあって米中対立は急速に激しさを増しています。南西諸島をめぐって陸自オスプレイの位置はますます高まっています。
私たちは、「オスプレイいらない」を合言葉に毎月10日、木更津駅や千葉駅等で街頭宣伝を行ってきました。4月10日、規模を拡大して木更津駐屯地に対する抗議行動を計画しました。地元自治会・漁協のみなさんにもオスプレイ「暫定配備」に反対している人は少なくありません。風雲急を告げる木更津行動への参加をお願いします。

〇4月10日(土)13時 JR木更津駅西口集合
〇駅前リレートーク  14時30分 デモ出発
―木更津駐屯地申し入れ行動後吾妻公園にて解散

呼びかけ  動労千葉を支援する会・木更津 都築  090-5401-9503
改憲・戦争阻止!大行進千葉 DC会館 043‐202-7820

スガたおせ!いのち守れ!3.21大行進 日比谷公園で集会とデモ

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辺野古埋め立てヤメロ!敵基地攻撃・軍拡反対!

労働者民衆の命を犠牲にして
改憲・戦争に向かう菅政権打倒!


 補償のない緊急事態宣言の延長によって多くの人が苦しんでいます。 その中で医療労働者や保健所の労働者は命を削って働いています。 ところが与党の国会議員は深夜まで高級クラブで飲食し、 罰則を盛り込んだコロナ関連法を強行しました。 しかも菅首相は 「最後は生活保護がある」 とまで言いました。 収入がなくなっても我慢しろ、 死ぬなら死ね、 ということか!
救える命さえ救えなくなっている状況なのに、 政府はいまだに東京オリンピックを強行する気です。 しかも医療従事者をボランティアで1万人動員すると! 本当に許せません。 五輪も GoTo も中止し、 そのすべてを医療と補償に回すべきです。

さらに許せないのは、 人々の命を犠牲にして改憲 ・ 戦争国家化を押し進めようとしていることです。 2021 年度予算には巡航ミサイル購入や空母保有など 「敵基地攻撃力」 を持つ大軍拡予算が組まれています。 また、改憲のための国民投票法 「改正」 案、 住民総背番号制を完成させるデジタル関連法案、 外国人への厳罰化を意図した入管法の大改悪も策動しています。
地元紙の取材によって、 自衛隊を辺野古に常駐させる極秘合意が暴かれました。 政府は否定していますが、 自衛隊幹部は 「将来、 辺野古は実質的に陸自の基地になる」と本音を隠しません。 沖縄と連帯して、 辺野古新基地建設を絶対に阻止しましょう。

時代は大きく動き出しています。 「命よりカネ」 の新自由主義はもうたくさんだ、 資本主義の時代はもう終わりだという声が世界中で上がり、 医療労働者を先頭にストライキや大規模デモが闘われています。
私たちも、 職場から労働運動をよみがえらせ、 労働者 ・ 学生 ・ 市民の力で戦争への道を止め、 この国の政府と社会を変えたいと思います。 ぜひ一緒に行動しましょう。
3.21 日比谷へ!

百万人署名運動千葉 http://mayday.sub.jp/hyakuman-chiba/
改憲・戦争阻止!大行進 実行委員会 http://stop-kaiken.blog.jp/
大行進関西(http://blog.livedoor.jp/daikoshin_kansai/)、
大行進神奈川(https://danketsu18.at.webry.info/)、

オスプレイが首都圏の空を舞う日が近づいている件<令和の歴史教科書> 2021.01.19 ぼうごなつこ

コロナ禍のどさくさで進む計画

3600億円で買わされたオスプレイ木更津

◆「未亡人製造機」の異名を持つ兵器

オスプレイ首都圏を舞う日が近づいている

※参照:木更津駐屯地 オスプレイ2機目が試験飛行防衛省の交付金、木更津市で倍増…オスプレイ暫定配備で見返りか 基地依存の高まりに懸念|ともに東京新聞

<まんが/ぼうごなつこ>

オスプレイ 事故調査めぐる重要証言

10年前の動画ですが、オスプレイが沖縄普天間基地配備される時、オスプレイは欠陥機で非常に危険だと反対の声が強かった。
そして、いま日本の自衛隊がこの欠陥機を17機も購入し木更津基地に配備した。
当時の、10年前の報道特集を今一度見ることをおすすめする。

スプレイ配備の是非を揺るがしかねない重大証言

陸自オスプレイ配備 九州地方の代替施設選定へ(2021年1月6日)

防衛省は、陸上自衛隊のオスプレイの佐賀空港への配備計画が難航していることを受け、今月中に代替候補地の検討に入ることで最終調整をしていることが分かりました。

オスプレイ暫定配備で見返り 交付金が本年度1億円増額 2億円超に 10年で4倍以上に「お金をもらったんだから文句を言わせない」

防衛省の交付金、木更津市で倍増…オスプレイ暫定配備で見返りか 基地依存の高まりに懸念

東京新聞 12月3日

陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)に今年7月、陸自の垂直離着陸輸送機V22オスプレイが暫定配備されたことに関連し同市は2日、防衛関連施設の立地自治体に対して防衛省から支払われる交付金が本年度1億円増額され、前年度から倍増する見通しとなったことを明らかにした。配備への見返りとみられるが、識者からは「交付金の増額で依存度が高まる」との懸念が示されている。(山田雄一郎、太田理英子)
陸上自衛隊木更津駐屯地から飛び立ち、初の場外飛行を行った輸送機オスプレイ=11月20日、東京湾上空で(本社ヘリ「おおづる」から)

陸上自衛隊木更津駐屯地から飛び立ち、初の場外飛行を行った輸送機オスプレイ=11月20日、東京湾上空で(本社ヘリ「おおづる」から)

◆20年度は2億円超 10年で4倍以上に

 木更津駐屯地は2017年2月から米軍普天間基地所属(沖縄県宜野湾ぎのわん市)のオスプレイの定期機体整備を行っており、交付金も同時期から増加が目立つ。11年度は4996万円だった交付額は、10年で4倍以上に膨れ上がった。

今回増額されるのは「特定防衛施設周辺整備調整交付金」。2日の市議会定例会で、渡辺芳邦市長が一般質問で明らかにした。

 市によると、防衛施設の面積や運用の態様などを基に算出され、交付される。市の本年度当初予算には前年度と同程度の1億1000万円が計上されていたが、今年10月の防衛省からの2次内示で大幅に増額されて計2億1066万円となった。同省北関東防衛局(さいたま市)は今回の増額について「運用上の変化などが影響したと考えて差し支えない」と説明している。
 市の担当者は「騒音など周辺住民の負担感を解消するための振興策としてとらえている。来年度以降も同水準の額が交付されると思う」と見通す。

 交付金は交通・通信施設やレクリエーション施設、防災事業など幅広い分野に充てられる。市は、市営陸上競技場に隣接する国有地に、野球場とサッカー場を建設するため、防衛省と協議している。

◆「依存進めば抜けられない」

前泊まえどまり博盛・沖縄国際大学教授(基地経済論)の話
交付金は、爆音被害など生活への影響に対する「迷惑料」の意味合いも強い。倍増の裏には、被害や負担増の懸念がある。基地周辺でオスプレイを使った訓練など生活への影響を見越しての追加措置や、地元の反発を封じ込める動きの可能性がある。
 原発立地自治体への交付金のように「お金をもらったんだから文句を言わせない」と一筆を入れるようなもので「説得よりも金」との流れが作られかねない。
 一度交付金をもらうと市の財政や地域経済の基地への依存度が高まり、抜けられなくなるのが基地経済の怖さだ。今後も負担増に合わせて増額される可能性がある。住民は交付金に身を寄せるか、交付金に頼らない地域振興を目指すか、慎重な選択を迫られている。

第1空挺団の降下訓練始め、2021年は一般公開中止というニュースが流れています

「住みたい習志野」より

◇第1空挺団、1月13日・14日に令和3年降下訓練始め行事

ニュース画像 1枚目:訓練降下のイメージ

訓練降下のイメージ

第1空挺団は2021年1月13日(水)と1月14日(木)の2日間、「令和3年降下訓練始め行事」を実施します。この行事は、1年間の降下安全を祈願し、毎年実施しているものです。2021年もアメリカ軍が参加し、降下展示を実施します。

降下訓練始めは習志野駐屯地と隣接する演習場で実施されます。実施部隊は第1空挺団で、陸自の東部方面隊、第1ヘリコプター団、航空自衛隊の航空支援集団、アメリカ空軍の第5空軍第374空輸航空団が航空機で支援します。アメリカ陸軍は在日アメリカ陸軍のおよそ30名です。

習志野演習場の訓練予定によると、1月6日(水)から、航空機、大型ヘリコプター、対戦車ヘリコプターを使用した訓練が予定されています。実施日は1月6日(水)、1月7日(木)、1月8日(金)、1月12日(月)、1月13日(火)、1月14日(水)の6日間、使用する航空機などは同じ内容で、降下訓練は昼夜に渡り実施します。訓練時間は7時から21時の予定です。

この訓練では、空挺団指揮官などによる空挺降下を実施し、日米による自由降下、日米両機からの空挺降下を計画しています。このほか、陸自隊員がヘリからのロープを使用した降下を行うヘリ戦技展示、参加した航空部隊による飛行展示なども行われる予定です。

国内やアメリカ軍基地での新型コロナウィルス感染症の患者の発生も踏まえ、感染症対策を徹底しながら、訓練を実施します。

期日: 2021/01/13 〜 2021/01/14

 

11月21日 千葉駅そごう側で「オスプレイはいらない」を訴える

大行進千葉の仲間8人が11時から12時まで行いました。ビラの受け取りもよく100枚すぐになくなりました。

木更津、日米オスプレイの拠点に(赤旗)
整備能力3倍、恒久配備の危険

「オスプレイはいらない」10日行動 @千葉、木更津

11月10日 木更津駅前

11月10日 千葉市内日高屋前

11月10日、自衛隊は木更津駐屯地外の飛行(東京湾、相模湾上空)訓練を中止

〔写真特集〕垂直離着陸機V22オスプレイ

 暫定配備中の2機のうち1機が6日、駐屯地内でホバリングを行い、試験飛行を開始した。陸自によると、10日は同機が駐屯地内でホバリング中に警告灯が点灯。東京湾南部などでの飛行を中止し、点検作業を進めている。
陸自幹部は「安全性を含めて所要の機能、性能を発揮できるかを確認するのが試験飛行の目的の一つ。追加の点検項目が発生したら適切に対応する」と強調。駐屯地外への飛行時期は11日以降で調整している。

「オスプレイ 放逐すべき」習志野・八千代・船橋も反対 市民団体結成、デモ行進(東京新聞)

(東京新聞より)

(改憲戦争阻止!大行進千葉)デモ行進の動画

「オスプレイ 放逐すべき」習志野・八千代・船橋も反対 市民団体結成、デモ行進

陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイが木更津駐屯地(木更津市)に暫定配備されたことに反対する有志が7日、市民団体「オスプレイいらない!習志野・八千代・船橋ネットワーク」を結成した。陸自習志野演習場(船橋、八千代市)での訓練は、人口密集地だけに危険だなどとして、結成集会には約550人が参加。同演習場がある陸自習志野駐屯地一帯でデモ行進した。(保母哲)
 船橋市では昨年六月、有志が「どこの空にもオスプレイはいらない@フナバシ」を結成。続いて駐屯地に隣接する習志野市、八千代市でも同様の市民団体が発足している。ネットワークは、三市の各種団体で活動する人や個人参加の市民らで発足した。
 結成集会は同駐屯地にほど近い薬円台公園で実施。オスプレイに反対する県内外の市民団体や野党の国会議員らがマイクを握り、「何度も墜落した欠陥機。騒音もひどい」などと強調。ネットワーク共同代表の吉沢弘志さんも「この空の下には約百万人が暮らし、もし墜落したら大変なことになる。日本だけでなく、世界からオスプレイを放逐すべきだ」と訴え、集会に続いて参加者はデモ行進した。
 吉沢さんと同じ共同代表である習志野市の宮川幸男さん、八千代市の大崎信(しん)さんも「オスプレイの導入を取りやめ、その予算をコロナ禍への対策などに充てるべきだ」などと話した。(東京新聞11月8日)

オスプレイ試験飛行開始 まずはホバリング10分

朝日新聞千葉 2020年11月7日

今後、東京湾南部や相模湾上空での飛行を実施するにあたり、「地元のご理解を得つつ訓練を積み上げていきたい」と述べた。

一方、オスプレイの本来の配備先は佐賀空港(佐賀市)だ。木更津市防衛省は暫定配備期間を「5年以内を目標」とすることで合意しており、起算日は1機目が木更津駐屯地に到着した7月10日。すでに約4カ月が経過、試験飛行も始まった。「時計の針は回り始めている」(防衛省幹部)が、佐賀への配備に向けた作業は進んでいない。

市民には「合意期限は守られるのか」「恒久配備につながるのではないか」との懸念の声もある。

全文

木更津駐屯地 オスプレイ初の試験飛行 「暫定配備、撤回を」 地元住民ら反対の声

東京新聞 2020年11月7日 
オスプレイの試験飛行を受け、抗議活動を行う人たち=木更津市で

オスプレイの試験飛行を受け、抗議活動を行う人たち=木更津市で

 陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイが六日、暫定配備先の木更津駐屯地(木更津市)で初めて行った試験飛行。大きなトラブルもなく終わったが、駐屯地の近くでは、地元住民らが「オスプレイはいらない」と暫定配備反対の声を上げた。(山田雄一郎、山口登史)
 午前十時半、エンジンを始動させたオスプレイは翼を激しく回転させ、駐屯地内にいた記者の全身に振動が伝わった。東から西へゆっくり移動し、午前十時四十五分ごろ、垂直に上昇し、十分間のホバリングを開始。水平姿勢を保ったまま、機体を前後に動かすこともあった。はるか上空には旅客機が何度も行き交った。試験飛行は午前十一時ごろ終了した。
 今回試験飛行したのは七月に到着した二機のうち一機目。二機目の試験飛行について、オスプレイを運用する輸送航空隊の不破悟隊長は「そう遠くない時期にしたい」と語った。
 当初は九月に試験飛行を行う予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で米国からの資機材輸送などに影響が出ていた。
 駐屯地周辺では地元の住民団体などが飛行の中止や暫定配備の撤回などを求め、抗議活動を行った。
 オスプレイが地面から浮き上がると、木更津駐屯地の周辺には「ゴー」という重低音が響き渡った。「日本の空にオスプレイいらない」「暫定配備、撤回を」などと集まった約百人がシュプレヒコールを上げた。
 初めて抗議に参加したという主婦の亀井たか子さん(68)=同市=は「想像以上に音が大きくてびっくりした。これから先、事前の告知もなく、近くの空を飛び回ると考えただけで恐ろしい」と声を震わせた。
 抗議活動への参加を呼び掛けた同市の住民団体「オスプレイ来るな いらない住民の会」の野中晃事務局長(80)=同市=は「日本人がオスプレイを操縦して飛行する日がついに来てしまった。戦争ができる国になる第一歩であり、とても残念だ」と話した。

オスプレイ木更津で試験飛行 陸自駐屯地内でホバリング10分間

2020年11月7日  東京新聞
 陸上自衛隊の垂直離着陸輸送機V22オスプレイが6日、暫定配備されている千葉県木更津市の木更津駐屯地で初の試験飛行を行い、駐屯地内で離着陸やホバリングなど基本的な動作を確認した。天候などに問題がなければ10日に、東京湾南部と相模湾の上空で本格的な試験飛行をする予定。
 オスプレイは午前10時半、エンジンを始動。ヘリコプターモードで両翼のプロペラが大きな音を立てる中、格納庫前から滑走路まで約800メートル移動した。同45分ごろ、プロペラを上空に向けたまま高さ約17メートルまでゆっくり上昇し、10分間ホバリング。油圧や振動などに異常がないことを確認し、着陸した。
離着陸やホバリングの様子が公開された陸上自衛隊の輸送機オスプレイの飛行訓練=6日午前10時51分、千葉県木更津市で

離着陸やホバリングの様子が公開された陸上自衛隊の輸送機オスプレイの飛行訓練=6日午前10時51分、千葉県木更津市で

 オスプレイを運用する輸送航空隊長の不破悟1等陸佐は「機長から振動も少なく良い機体と報告を受けた。安全確保に万全を期し、着実に能力向上を図りたい」と総括した。
 防衛省は、陸自にオスプレイ17機を導入する方針で、相浦あいのうら駐屯地(長崎県佐世保市)を拠点とする離島防衛専門部隊の水陸機動団の輸送が主な任務となる。本来の配備先は佐賀空港(佐賀市)だが、地元漁協との調整が難航。木更津市と2025年7月までの5年間、暫定配備することで合意し、7月に2機が木更津駐屯地に到着した。(山田雄一郎)

◆亡き父が米軍に勤務、騒音に悩み続ける駐屯地近くの主婦

 木更津駐屯地の東約1キロの場所に住む主婦(77)は、陸自オスプレイの試験飛行開始を複雑な感情で受け止める。基地は亡き父の仕事場で、生活を支えてもらったとの思いがある一方、約70年間、航空機の騒音に悩まされ続けてきた。「すぐそこには小学校もあるのに」。さらなる騒音悪化や、墜落の危険性が脳裏をよぎる。
 女性は東京生まれ。疎開先の仙台で敗戦を迎えた後、木更津市の現在の自宅に移り住んだ。インドネシアのスマトラ島から引き揚げてきた父は、米軍が接収した現在の木更津駐屯地で働き始めたが、父がなぜ米軍で働けたのか、理由は定かでない。英語の通訳ができたからかもしれない。
敗戦後に米軍が接収した、現在の陸自木更津駐屯地で働いていた父の遺影を手にする女性。小さいころから航空機の騒音に悩まされてきた

敗戦後に米軍が接収した、現在の陸自木更津駐屯地で働いていた父の遺影を手にする女性。小さいころから航空機の騒音に悩まされてきた

 父から仕事内容を詳しく聞くことはなかったが、大型トレーラーで東京・立川方面に軍需物資を運んでいたらしい。基地で安定的な収入を得られたからこそ、家族は敗戦直後の混乱期を乗り越えることができた。
 一方で、当時から悩ましかったのは離着陸を繰り返す航空機の騒音だ。敗戦直後に田園地帯だった駐屯地周辺は民家が増え、騒音を不快に思う住民は何人もいる。だが、基地で働く人も多く、大きな抗議運動になることはなかった。
 オスプレイの配備により、騒音の悪化が懸念される。「今だって朝から晩まで、日曜だってヘリコプターが飛んでいる」と危惧する。
 市は基地周辺地区で計15回の住民説明会を開いたが、女性が住む地区は対象外だった。「うちには何の呼び掛けもなく、回覧板も回ってこなかった。(騒音が)うるさくてしょうがないのに」と不信感が募る。
 「基地の中で何が行われているか、いつも報道で知るばかり。何か隠しているのではと勘繰ってしまう。暫定配備が5年と言われても信じる気になれない」(山田雄一郎)