茨城) 陸自オスプレイ百里基地訓練中止を求めて抗議集会

百里基地反対連絡協 オスプレイ訓練の中止求め抗議集会 茨城・小美玉

横断幕を掲げ抗議する「百里基地反対連絡協議会」の会員=小美玉市百里
横断幕を掲げ抗議する「百里基地反対連絡協議会」の会員=小美玉市百里

航空自衛隊百里基地で8月以降にオスプレイの訓練が行われる計画が防衛省から示されたことを受け、茨城平和擁護県民会議など8団体でつくる「百里基地反対連絡協議会」は29日、茨城県小美玉市百里の同基地正門前で抗議集会を開いた。会員約80人が参加し、訓練中止を求める抗議文を同基地に提出した。

集会では各団体が抗議文を読み上げ、オスプレイについて「開発段階から多くの重大事故を起こしている。墜落の危険性が高い飛行訓練実施は許されない」などとして、訓練計画の中止を求めた。メンバーは横断幕を掲げながら「オスプレイいらない」などとシュプレヒコールを上げた。

その後、同協議会は小美玉、鉾田、行方、かすみがうら、茨城の5市町を訪問。訓練中止の声を上げるとともに、関係自治体での協議の場を設け対応を急ぐよう申し入れた。

百里基地でのV22 オスプレイの無法な訓練の中止を求めます

2021年7月29日

防衛大臣 岸 信夫 様
百里基地司令 空将補 石村 尚久 様

自衛隊木更津駐屯地に暫定配備されている特殊作戦用V22オスプレイが、百里基地で本年8月から危険極まりない飛行訓練を行うことが明らかになりました。
自衛隊はV22オスプレイを17機所有するとしています。しかし、政府が配備先に計画している佐賀空港は地元佐賀市や有明漁業等が配備に反対しています。佐賀空港 の地元が反対している最大の理由は、「危険極まりない欠陥機」だからです。訓練等で県民生活に大きな被害が出る恐れがあるからにほかなりません。

そもそもオスプレイは開発段階から30人もの乗組員が死亡する重大事故を起こしています。実践配備の後でも、相次いで墜落等の死亡事故を起こし、死亡者が多発したことから「未亡人製造機」との呼び名が付けられたほどです。それほど事故が多い「欠陥機」だという事です。さらに墜落事故の場合は、機体に使用している放射性物質がばらまかれる危険性も危惧されています。
オスプレイは、ヘリコプターのエンジン停止が発生した場合、翼の回転で着陸の衝撃を弱めるオートローテーション機能が働くのかも含めて、安全性への多くの疑問があります。またヘリモードから飛行機モードへの転換時の事故多発の危険性も指摘されています。
これらの機体の構造上の欠陥はいまだ解決されていませんし、沖縄の米軍基地でのオスプレイ墜落事故も発生しました。

百里基地の周辺住民は、長年戦闘機訓練の爆音被害を受け、事故の危険性と隣り合わせの生活をしてきました。2017 年 10 月に起きた F4 戦闘機の炎上事故や部品落下事故にも不安を感じてきました。
昨年、偵察航空隊の廃止やF4 戦闘機の運用終了などにより、以前より訓練回数の減少による「静けさ」を取り戻しているなかで、今後は、墜落の危険性が高いオスプレイの飛行訓練を百里基地で実施することなどが許されるはずがありません。
私たちは、日米軍事一体化を推し進めるためのⅤ22オスプレイの百里飛来と危険な飛行訓練の実施に反対します。
百里の空にも、日本のどこの空にもオスプレイはいりません。
オスプレイの訓練は即刻中止することを求めます。

【申入れ団体】 百里基地反対連絡協議会
・百里基地反対同盟 梅沢 勝 ・百里訴訟弁護団 谷萩 陽一
・茨城県平和委員会 近藤 輝男 ・茨城平和擁護県民会議代表 鈴木 博久
・農民運動茨城県連合会 ・社会民主党茨城県連合代 表 井坂 章
・日本共産党茨城県委員会委員長 上野 高志 ・新社会党茨城県本部委員長 金子 和雄

「オスプレイの百里基地への飛来と飛行訓練実施に関する申し入れ」(自治体首長宛)

朝日新聞 (いちからわかる!)オスプレイの佐賀配備、難航しているの?

2021年7月5日 5時00分 https://digital.asahi.com/articles/DA3S14961662.html?pn=3

写真・図版
陸上自衛隊のオスプレイ配備計画の現状

■空港の軍事拠点(きょてん)化を心配。地元の同意が見通せないんだ

ホー先生 陸上自衛隊オスプレイ配備計画が難航しているそうじゃのう。

A オスプレイは、プロペラの向きを変えることでヘリコプターのようにも飛行機のようにも飛べる米国製の軍用輸送機。防衛省は2014年、佐賀空港への配備を地元にお願いしたけれど、7年経っても見通しが立っていないんだ。

ここから続き

ホ なぜ佐賀空港?

A 九州・沖縄の離島(りとう)周辺では近年、中国との間で緊張(きんちょう)が高まっている。国は、離島で何かあれば、隣県(りんけん)の長崎県佐世保市にいる専門部隊を素早く運ぶ役割を期待しているんだ。

ホ 佐賀県はどう考えているんじゃ?

A 防衛省着陸料として20年間で計100億円を払(はら)うと伝えたこともあり、18年に山口祥義(よしのり)知事が受け入れると応じた。でも、実際に使うには地元漁師の同意が必要なんだ。

ホ どうしてじゃ?

A 県は空港を造る時、地元漁師でつくる「県有明海漁業協同組合」に、空港を自衛隊と一緒(いっしょ)に使わないと約束した。空港が軍事拠点(きょてん)になると心配する声があったからね。その約束を県は見直したいと考えていて、漁協の対応に注目が集まっているよ。

ホ ホホゥ! 防衛省は6月末から空港近くの土地を持つ地権者への説明会を開いているそうじゃな。

A 防衛省は空港近くに駐屯(ちゅうとん)地を造ろうとしている。予定地を買い取るには、多くが漁師の地権者から同意を得る必要があるけど反対の声が根強いんだ。

ホ 計画は進むのか?

A 防衛省は配備先が決まらない段階で米国からオスプレイを買い、最初の機体は20年に到着(とうちゃく)。千葉県木更津(きさらづ)市の駐屯地に配備したが、期限は25年7月まで。防衛省はそれまでに佐賀空港配備への地元同意を得て駐屯地の整備に入りたい考えだけど、見通しは不透明(ふとうめい)だよ。(松岡大将)

佐賀 オスプレイ配備推進のための団体設立へ

党派を超えて参加者を募っていきたい」 オスプレイ配備推進のための団体設立へ【佐賀県】

配信 サガテレビ

横田オスプレイ、湖占有
区域外で勝手に訓練 超低空飛行
青森・小川原湖

2021年7月21日 赤旗

青森県の小川原(おがわら)湖(三沢市、東北町、六ケ所村)で、米空軍横田基地(東京都)所属のCV22オスプレイが湖面すれすれで救難訓練を繰り返し、地元住民・漁業関係者に不安を与えています。米軍は日米地位協定に基づき提供される「施設・区域」外で勝手に訓練し、地元への通告もなく、小川原湖の一部を不法占有していることが分かりました。


写真

(写真)水面から約41メートルで飛行するCV22オスプレイ=6月30日、青森県東北町の小川原湖・湖畔桟橋から撮影(市川俊光町議提供)

小川原湖での救難訓練は、湖の中央付近で船から飛び込んだ兵士を、CV22がホバリング(空中停止)しながらロープでつり上げるというもの。爆音とともに水しぶきをたてるため、シジミ漁やワカサギ漁などに深刻な影響を与えます。訓練は漁業関係者の間で目撃が相次いでいましたが、日本共産党の市川俊光・東北町議が今年6月30日と今月1日に画像・動画を撮影し、波紋を広げました。

市川町議は「単なる飛行ではない。午後5時すぎから2時間にわたり湖を占有していた。突然、湖が訓練場になるという事態が起きている」と語ります。

さらに、米軍が昨年9月21日、小川原湖での救難訓練の動画を公開していたことも判明。防衛省東北防衛局も今年4月15日、6月30日、今月1日の実施を確認しています。

小川原湖の南東部には、三沢基地(三沢市)に属する米軍提供水域がわずかにありますが、目撃例はいずれも水域の外です。ところが東北防衛局は本紙の取材に「米軍から訓練場所を聞いてないので、提供水域の中か外か承知していない」と回答。責任回避の姿勢に終始しました。

図

そこで本紙は市川町議が6月30日に、小川原湖・湖畔桟橋から撮影した画像をもとに、「低空飛行解析センター」の協力をえて解析。その結果、つり上げ訓練を行っていたCV22の位置は湖畔桟橋からほぼ真東約2140メートルで、提供区域から大きく外れていたことが分かりました。さらに、もう1機の高度は約41メートルと、水面から150メートル以上としている航空法の最低安全高度を下回っています。

小川原漁協の浜田正隆組合長は漁民の安全確保のためにも、「少なくとも、訓練前に事前協議をしてほしい」と憤ります。これに関して横田基地報道部は本紙の取材に、救難訓練の実施を認めた上で、「運用上・保安上の理由」から、訓練日程やルートの通告を拒みました。

陸自オスプレイ、館山・百里・東富士演習場へ訓練飛行

陸自オスプレイ、館山・百里・東富士演習場へ訓練飛行

ニュース画像 1枚目:V-22オスプレイ イメージ (soiwbusさん撮影)

V-22オスプレイ イメージ (soiwbusさん撮影)
  • ニュース画像 2枚目:陸自V-22オスプレイ 機内

陸上自衛隊木更津駐屯地に暫定配備されているV-22オスプレイは、関東地域周辺の基地や演習場へ飛行する計画です。木更津市は2021年7月13日(火)、防衛省から説明を受けたと説明しています。陸自オスプレイは今後、館山航空基地、百里基地、東富士演習場の3施設へ飛行する予定です。

陸自オスプレイは、佐世保市の相浦駐屯地に設置された水陸機動団が素早く対応できる能力を保持するために導入され、輸送航空隊が新編されています。この飛行隊は、V-22オスプレイを17機装備し、主に水陸機動団を迅速に島嶼に輸送する任務にあたります。現在は木更津駐屯地に配備されていますが、本来の配置先は佐賀空港が最適とされており、施設整備が整うまで暫定的に配置されています。

17機配備のうち、2021年5月までに7機を木更津駐屯地に配備。この機体は、隊員が点検・整備を手がけ、運用体制を整えています。現在は、機体や日本独自の仕様の搭載装備品などの機能・特性を確認する試験を実施し、アメリカで養成した操縦士たちの練度を維持する飛行訓練が行われています。飛行は、木更津駐屯地とその場周経路、周辺空域と洋上の飛行を実施してきました。

ニュース画像 1枚目:陸自V-22オスプレイ 機内

陸自V-22オスプレイ 機内

今後、館山航空基地、百里基地、東富士演習場の3施設へ飛行する目的は、要員の教育訓練などのため、陸・海・空の飛行場へ飛行します。国内での操縦士の養成、部隊訓練なども開始します。

安全管理面では、陸自隊員は2016年からアメリカで要員養成を進め、教育訓練による人材育成や練度の維持・向上に努めます。飛行前後の点検・整備の徹底には努めていますが、飛行時には住宅地、病院などの上空を飛行することは避けるなど最大限配慮する方針です。また、駐屯地や演習場でのホバリング訓練は、住宅地から離れた場所で実施する方針です。

各訓練地のうち、館山基地には離着陸訓練、計器進入飛行のため飛行します。これに加え、洋上で教育訓練を実施するため、器材点検などの中継基地として使用する計画です。使用頻度は、月数回程度が見込まれています。

2021年7月17日(土) 茨城新聞

航空自衛隊百里基地の航空観閲式で公開された米軍のオスプレイ=2014年10月26日、小美玉市百里
航空自衛隊百里基地の航空観閲式で公開された米軍のオスプレイ=2014年10月26日、小美玉市百里

陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備されている輸送機V22オスプレイが、茨城県小美玉市の航空自衛隊百里基地に訓練のため飛来するとの説明が、防衛省北関東防衛局から茨城県にあったことが16日、県への取材で分かった。訓練は8月以降に複数回予定しているという。オスプレイは開発段階から事故が相次いだ経緯があり、県は同局の担当者に対し、住民が不安を抱かないよう配慮を求めた。

県生活文化課によると、同局担当者が14日に県庁を訪れ、訓練のため木更津駐屯地から複数のオスプレイが飛来すると報告。8月以降に複数回の訓練を実施すると説明したが、具体的な時期や回数は示されなかった。

県側は県民生活環境部長らが対応し、(1)安全対策に万全を期す(2)周辺住民に不安を与えないことを徹底する-の2点を求めた。

同局は県のほか、百里基地が立地する小美玉市と、周辺自治体の鉾田市、行方市、かすみがうら市、茨城町の計5市町にも概要を説明した。

木更津市も16日、オスプレイが百里基地と静岡県の東富士演習場に飛行し訓練するとの説明を同局から受けたと発表した。千葉県外の施設に飛行するのは初となる。

オスプレイは2014年10月、百里基地で開いた航空観閲式に合わせて茨城県に初飛来。沖縄県の米軍普天間飛行場所属の1機だった。

同機の展示前には、県内4団体が抗議文を同基地に提出し、メンバーが「茨城にオスプレイはいらない」「欠陥機を飛ばすな」などと訴えた。17年10月にも、飛行予定を踏まえ県内11団体が抗議文を提出した。

★オスプレイ
米軍の兵員輸送機として生まれ、飛行機とヘリの両方の特徴を持つ。開発段階から事故が相次ぎ、日本国内でも2016年12月、沖縄県名護市で米軍のMV22が不時着、大破するなど、安全性の確保が課題。防衛省は災害や離島防衛への対応のため導入を決定。佐賀空港(佐賀市)への配備を目指し、陸自木更津駐屯地(千葉県木更津市)に20年7月から暫定配備した。

木更津陸自オスプレイ 来月 館山航空基地、東富士演習場へ実践訓練へ

陸自木更津駐屯地のオスプレイ 来月から静岡県などでも訓練へ

千葉県木更津市の陸上自衛隊の駐屯地に暫定的に配備されている輸送機オスプレイについて、防衛省は来月以降、静岡県など木更津駐屯地以外の自衛隊の施設にも、訓練のために飛行する予定であることを明らかにしました。

陸上自衛隊の輸送機オスプレイ17機について防衛省は、佐賀空港への配備を計画していますが、地元との協議がまとまっていないことから、木更津駐屯地への暫定的な配備が進められていて、このうち7機がことし5月までに配備されています。
配備された機体の一部は、これまで木更津駐屯地周辺や東京湾上空などで機体の点検や訓練のために飛行していました。
防衛省は来月以降の運用について、千葉県館山市の「館山航空基地」と静岡県御殿場市の「東富士演習場」にも飛行し、離着陸などの訓練を行う予定であることを明らかにしました。
配備されたオスプレイが木更津駐屯地以外の施設で訓練を行うのは初めてです。
今後オスプレイの飛行範囲が拡大することになりますが、防衛省は安全に配慮するため、市街地や住宅地、病院などは避け、幹線道路や鉄道、河川海岸線などの上空を飛行するとしていて、13日、この方針を関係自治体に伝えました。
千葉県の熊谷知事は「飛行空域の安全対策の徹底や、環境への配慮などを行ってもらいたい」とコメントしています。

陸自オスプレイ訓練へ 東富士演習場、当面月数回程度

2021.7.14 静岡新聞

 防衛省は13日、陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイの訓練を東富士演習場(御殿場市、裾野市、小山町)で実施すると明らかにした。当面は月数回程度の見込みで、離着陸や複数の機体が同時に着陸する「編隊着陸」などを行う。
御殿場市で開かれた同演習場使用協定運用委員会拡大会議で、防衛省南関東防衛局の山口剛企画部長が説明した。暫定的な運用となっている同演習場での米軍オスプレイの訓練について、他の航空機と同等の運用にすることも求めた。地元側は一括回答し、事故防止に万全を期し地域住民の安全を確保する-など6項目を条件に付した上で認めた。
陸自東部方面総監部の海野晋吾・部外連絡協力班長はV22の訓練開始時期について「8月以降を予定している。今後具体的な訓練計画を検討する」と述べた。機体の基本性能は米海兵隊仕様のMV22と同じで、米政府による安全確認に加え、日本政府としても独自に安全性を確認したと説明した。
V22は離島防衛の要になる「水陸機動団」の輸送などに使う。17機を導入し佐賀空港(佐賀市)に配備する計画で地元関係者との協議を続けている。これまでに導入した7機は木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配置した。

静岡の陸自演習場でも実践訓練へ 木更津暫定配備のオスプレイ

佐賀新聞LiVE (saga-s.co.jp)

陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県)に暫定配備されている陸自輸送機オスプレイに関し、防衛省が8月以降、陸自東富士演習場(静岡県)での訓練を検討していることが14日、関係者への取材で分かった。離着陸や射撃などの訓練を実施する。千葉県外の自衛隊施設で訓練をするのは初めてとなる。

東富士演習場では、飛行場以外の場所で離着陸する「制限地操作」や、複数の機体が同時に着陸を行う「編隊着陸」、搭載機関銃による射撃などの訓練をする。

オスプレイ木更津配備から1年/オスプレイいらない 7·10行動@木更津駅前

一方、陸自木更津駐屯地では「V22飛行開始記念式典」を開催した。

10日、東京新聞は、「陸自スプレイ木更津配備1年…5年暫定の約束どうなる? 地元はイメージダウン懸念」の記事を掲載した。

「基地でホバリングする姿を目にするが、本当にうるさい。何か体にのし掛かってくる感じを覚える」。駐屯地近くで潮干狩り場を運営する新木更津市漁業協同組合の江野沢均代表理事組合長(70)は話す。
「5年内の暫定配備の順守を願いたい」。今年3月、防衛省を訪ねた渡辺芳邦・木更津市長の求めに、岸信夫防衛相はこう答えた。「最大限、努力したい」