陸上自衛隊輸送機オスプレイの佐賀空港配備計画が実現するまでの暫定的な配備を巡り、候補地の陸自木更津駐屯地(千葉県)がある木更津市議会が6日、佐賀県を視察した。
陸上自衛隊が南西諸島防衛強化のため導入する輸送機V22オスプレイの陸自木更津駐屯地(千葉県木更津市)への暫定配備を巡り、同市は三日、防衛省の担当者らを招いて初めて公開の住民説明会を開いた。住民からは機体の安全性や騒音の増加を懸念する声が上がり、防衛省側は「米国から過去の事故例の説明を受け、安全性を確認した」などと強調した。
説明会は市民会館で開かれ約二百六十人が参加。防衛省側が暫定配備の経緯などを説明した後、住民からの質問に回答した。騒音については「配備後に騒音を感じれば、調査して具体的な施策が必要か判断したい」と説明し、暫定期間に関しては「(最終的な配備先となる)佐賀での交渉がある」として明言を避けた。
参加した農業伊藤進さん(71)は終了後「安全性についての説明が不十分だ。都合のいい情報だけを伝えているように感じた」と話した。
同駐屯地は米軍オスプレイの定期整備拠点になっている。
同市は六月、駐屯地周辺の住民に限定した説明会を計八回開催したが、地元区長の意向として非公開にしていた。