10月4日 「宮古島からのSOS」上映会と学習会を開催 

10月4日 千葉市内のDC会館で、「百万人署名運動ちば」の主催で、「宮古島からのSOS」映画上映後、「南西諸島軍事基地とオスプレイ」をテーマに学習会を行いました。

「軍事化が進む南西諸島」より抜粋

前田 哲男(ジャーナリスト)

その南西諸島に、ふたたび軍靴の音がきこえる。防衛省により「南西地域の防衛力強化」として推進される、島々をつなぐ〈洋上防壁〉設置構想がそれだ。

2020年4月5日、南西諸島南部に位置する沖縄県宮古島でミサイル部隊の編制完結式がおこなわれた。6日付『琉球新報』の記事をみてみよう。

「陸上自衛隊第15旅団は5日、宮古島市上野野原で宮古島駐屯地の編制完結行事を開いた。新型コロナウイルスが全国で感染拡大する現状を受け、市や宮古島医師会が式典延期を要請する中で強行した。駐屯地正門前では市民が配備中止などを求め、抗議した。市民は『宮古島に戦争の危機を引き寄せる軍事要塞化に断固反対する』などとした抗議文書を隊員に手渡した」。

新型コロナの猛威も、自衛隊の基地新設計画にはなんら影響をもたらさなかったらしい。

新部隊について、自衛隊準機関紙『朝雲』(4月2日付)は、以下のようにつたえている。

「南西諸島の防衛強化のため昨年3月に新設された沖縄・宮古島駐屯地には、26日付で中距離地対空ミサイル(中SAM)部隊の7高射特科群の本部と346高射中隊などの隊員約180人が長崎県の竹松駐屯地から移駐した。また、地対艦ミサイル(SSM)を装備する5地対艦ミサイル連隊(健軍)の隷下部隊として302地対艦ミサイル中隊(約60人)が新編され、宮古島駐屯地に配置された」。

だが、宮古島基地は、南西諸島防衛構想のごく一部にすぎない。

「南西諸島防衛構想」のねらいとは

南西諸島の西側には、東シナ海と南シナ海をへだてて、中国の港湾都市(同時に海軍拠点でもある)上海、青島、大連、寧波などが所在する。中国の海運と海軍(および航空機)は、南西諸島の公海水道を抜けずに太平洋に出ることはできない。それを〈ミサイルのバリケード〉によって管制しようとするのが「南西諸島防衛構想」のねらいなのである。

南西諸島防衛構想

【図解・社会】陸自の南西諸島防衛のイメージ図(2019年3月)

陸自の南西諸島防衛のイメージ図

木更津の陸自オスプレイ、試験飛行を延期

千葉県木更津市は25日、陸上自衛隊木更津駐屯地に暫定配備された輸送機オスプレイの試験飛行が、9月の予定から10月以降に延期されたと明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大により、資機材の輸送が遅れたことが原因。防衛省から同日、市に連絡があった。

https://www.sankei.com/politics/news/200925/plt2009250033-n1.html

防衛省はオスプレイを計17機導入する計画で、うち2機目が7月、米軍岩国基地(山口県)から木更津駐屯地に到着した。試験飛行は点検の一環として行うもので、終了後、米国で訓練を受けた操縦士を対象に離着陸やホバリングの訓練をする。

陸自のオスプレイは最終的に佐賀空港(佐賀市)に移駐させる方針だが、地元漁協との調整が難航している。防衛省は木更津での暫定配備期間は「5年以内を目標」としている。

木更津市HP

陸上自衛隊オスプレイの暫定配備に関する情報

防衛省北関東防衛局より以下のとおり情報提供がありましたので、お知らせします。

本年9月の実施を見込んでいた陸上自衛隊オスプレイの試験飛行については、新型コロナウイルス感染拡大に伴う各種資機材等の輸送の影響により、現時点では10月以降の実施を見込んでいます。具体的な日程については連絡があり次第お知らせいたします。

10月4日 ドキュメンタリー映画「宮古島からのSOS」千葉で上映会 

『宮古島からのSOS』(60分)

会場 千葉市中央区要町2・8DC会館 JR東千葉駅前
10月4日 午後2時から~

那覇から300キロ、台湾から400キロ、サンゴ礁の海に浮かぶ宮古島。集落ごとに御嶽(うたき)と呼ばれる聖地がある。その数、800以上。宮古島は信仰の島だ。

しかし今、ここに造られようとしているのは、陸上自衛隊ミサイル基地だ。木々が切り倒され、植物は剥がされてゆく。基地建設が着工してから、工事現場の入り口に立ち、毎日、抗議を続ける人々がいる。工事現場の中にある御嶽が心配だ。

ある日、ゲートを越えて中に入ると、御嶽の井戸はすっかり破壊されていた。10,000平方メートルの鬱蒼とした御嶽の森は切り倒され、わずか4000平方メートルのみを残すだけ。“村に災いが起きたら……”と案じる人々。人々がゲートに立ち続ける原点は戦争だ。

かつて戦争で、多くの島民が犠牲になった。ハンセン病の療養所、南静園では259人のうち、110人が栄養失調とマラリアで死んだ。今度また戦争になれば、食料が自給できない宮古島では、私たちはまた餓死するしかないと島の人たちは言う。

現在、航空自衛隊のレーダー基地がある野原(のばる)岳は、かつて日本軍の司令部が置かれていた場所だ。新たに基地が作られれば、野原集落は二つの基地に挟まれてしまう。

ミサイル基地が建設されているのは、宮古島だけではない。奄美大島、沖縄島、宮古島、石垣島、与那国島と、琉球弧全体を戦争の最前線基地にする計画が進んでいる。ミサイル基地建設現場の真ん前でメロンを作る農家の仲里さんは、“自分の故郷を戦場にはさせない。自分の畑の前から戦争が始まることは許さない”と声を上げ続けている。宮古島からのSOS、住民たちの声に耳を傾けてほしい。宮古島で闘い続けている人々に、この映画で出会って欲しい。

「南西諸島軍事基地とオスプレイ」

お話 久木野 和也
「コロナ下で変貌する自衛隊

主催 とめよう戦争の道・百万人署名運動 千葉
会場 千葉市中央区要町2・8DC会館 JR東千葉駅前

習志野自衛隊、人家の近くで米軍機から降下訓練。市民団体が抗議と訓練中止を申入れ

「住みたい習志野」ブログより

午後4時45分頃飛来した米軍機から100人ぐらいの自衛隊員がパラシュートで落下。人家に非常に近いところでの軍事訓練に驚く

今日はC130の飛来は16:45分ころ。

2機が1回ずつ通過した後、次に一人が降下、次の機体から一度に16人くらいずつ下りました。

全部で100人近く降りた感じです。

習志野演習場のパラシュート訓練は初めて見ましたが、人家に非常に近いところで行われるのに驚きました。

市民団体が抗議と訓練中止を申入れ
この日午後5時、頭上に米軍機が飛び交う中、市民団体が安倍首相や河野防衛大臣に対する抗議と訓練中止の申入れを行いました。船橋市民、習志野市民の他、「市民ネットワーク千葉県」の伊藤県議や大野佐倉市議、立憲民主党の浦田船橋市議も申入れ行動に参加してくれました。

「市民ネットワーク千葉県」吉沢さん

「安保関連法に反対するママの会@千葉」金光さん

このビデオの発言の中にもありますが、習志野市立習志野高校敷地に過去2回パラシュート落下事故が起きています。
落下傘訓練中 高校内に降下 陸自習志野駐屯地

落下傘が誤着陸 グラウンドに陸自隊員 習志野高

自衛隊習志野駐屯地には、かつて陸軍騎兵学校があり、「軍都習志野」と呼ばれていました。この地にも、再びこんな時代が訪れようとしているのでしょうか?

7・19 学習講演会を出発点にオスプレイ配備撤回の闘いに入る

7・19 陸自木更津駐屯地への 暫定配備を考える学習講演会

7月10日、垂直離着陸機オスプレイが陸上自衛隊木更津駐屯地に暫定配備された。16日には2機目も配備された。来月8月にも試験飛行するという。

今回の頼和太郎をおよびしての学習講演会では、オスプレイとは何か、その危険性、戦争でどのような役割を果たすのか、暫定配備による市民生活への影響、なぜ今オスプレイ配備なのかなどを詳しく述べられた。

参加者から多くの質問や意見が出され、非常に充実した学習会だった。

今日の学習会を新たな出発点として、大行進千葉の中心的課題としてオスプレイ配備撤回の闘いに入ることが全体で確認された。

7.6オスプレイ木更津駐屯地配備は絶対認められない!緊急抗議行動

 

陸上自衛隊木更津駐屯地に配備を予定している自衛隊オスプレイ17機の最初の1機が7月6日午後に、そして2機目が10日午後に山口県の米軍岩国基地を飛び立ち木更津に配備されることが明らかになった。
地元木更津市内で粘り強く闘っている「オスプレイ来るな!いらない住民の会」は、県内外の団体や個人に、7.6緊急抗議行動を呼びかけた。

6日正午から約150人の労働者市民が、すさまじい強風と雨のなか、木更津駐屯地前の「内港北公園」に結集し、基地に向かって怒りの声を上げた。基地内では大きなヘリが飛び立っていた。また防衛省市ヶ谷から飛んできたと思われる白いヘリも飛んでいる。
動労千葉、「百万人署名運動千葉」、三里塚現闘など「改憲・戦争阻止大行進千葉」も20人近くが決起した。

学習会に来ていただく頼さん

オスプレイは岩国基地を13時ごろ出発して、15時ごろ到着の予定との案内があり、抗議行動は中止し、14時45分再結集しようと訴えられた。

 

14時45分に住民の会から、「本日、オスプレイは木更津にこない。大雨と強風で岩国基地を飛び立つことが出来ない」との報告が行われた。参加者から「災害救助にも必要だと自衛隊は宣伝していたが、この天候のなかを飛んでくることもできないとは、全く役立たずの機体だ」との声も上がった。

最後に「住民の会」の代表による団結がんばろうで配備撤回の決意を固めた。

 

木更津到着は7月上旬 陸自オスプレイ

陸上自衛隊木更津駐屯地(木更津市)に暫定配備される輸送機オスプレイを巡り、防衛省と市、住民らが懸念事項を話し合う「木更津駐屯地に関する協議会」の初会合が19日、同市で開かれた。同省の説明で、暫定配備開始は7月上旬ごろになることが明らかにされた。

会長の渡辺芳邦市長をはじめ、市議会議長、北関東防衛局長、駐屯地司令ら協議会委員と、部会を構成する8区長、6漁協の代表の計約40人が出席。渡辺市長は「安全確保を第一に、市民の負担が軽減できるように基地対策に全力で取り組む」とあいさつ。防衛省側は暫定配備の現状について説明し、質疑応答が続いた。

1機目は7月上旬ごろ、2機目が同中旬ごろに米軍岩国基地(山口県)から飛来する見込み。機体到着後1~2カ月程度の点検を経て、確認のための試験飛行が行われる。3機目以降は未定。5年をめどとする暫定配備期間は「最初の機体が到着した時点を起算日」と改めて確認した。

最初の2機は、5月に米国から運搬船で岩国に到着。現在、作業に当たる米軍要員が米国から到着し、岩国で試験飛行や整備を終えた後、木更津に飛来する。当初、6月下旬の予定だったが、新型コロナウイルスの影響で遅れていた。

木更津への配備は、計17機になる計画。最終的には佐賀空港(佐賀市)を拠点とする方針で地元漁協との調整が続いている。(6/20 千葉日報)

 木更津駐屯地には1機目が7月上旬ごろ、2機目が同中旬ごろに到着

陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備される輸送機オスプレイをめぐり、防衛省は19日、配備開始が7月上旬ごろになるとの見通しを明らかにした。木更津市内で開かれた市との協議会の初会合で説明した。

防衛省によると、陸自が導入予定の17機のうち2機が5月、米軍岩国基地(山口県岩国市)に到着したが、新型コロナウイルスの影響で整備作業開始が遅れていた。6月下旬ごろに同基地での整備を始め、木更津駐屯地には1機目が7月上旬ごろ、2機目が同中旬ごろに到着する予定という。

会合には渡辺芳邦市長のほか、同駐屯地周辺の住民代表や漁業組合の組合長らが出席した。防衛省は佐賀空港(佐賀市)を最終的な配備先としているが、地元漁協との調整が難航。5年間をめどに木更津駐屯地に暫定的に配備する。(6.19 産経)

木更津市が国から交付されている
特定防衛施設周辺整備調整交付金

特定防衛施設周辺整備調整交付金は、防衛施設周辺の生活環境の整備等に関する法律第9条の規定に基づき、特定防衛施設関連市町村として指定された市町村が、公共用の施設の整備や、生活環境の改善若しくは開発の円滑な実施に寄与する事業を行うための費用に充てるときに、国が規定に基づいて、特定防衛施設の面積、運用の態様及び特定防衛施設関連市町村の人口等を基礎として算定される額を上限に交付金が交付されます。

調整交付金交付実績

年度 交付額(千円)
平成23年度 49,968
平成24年度 49,937
平成25年度 50,286
平成26年度 50,742
平成27年度 63,393
平成28年度 65,402
平成29年度 73,675
平成30年度 100,471

 

特定防衛施設周辺整備調整交付金事業一覧

 

6・14学習講演会―「オスプレイの陸自木更津駐屯地への暫定配備を考える」

木更津駐屯地は本格的な日米オスプレイの拠点に

「2023年以降、米海軍のCMV22の整備も想定」

6月8日 北関東防衛局は、千葉県に行き「木更津駐屯地における米軍オスプレイの定期機体整備について、格納庫を新設し、整備可能な機体数を増やす計画がある旨の説明を行ったという。そこへ、この新たな「海軍オスプレイの定期整備」の件が浮上した。

防衛省は、米海軍版オスプレイについて、配備時期はもちろんのこと、「日本に配備される」と言及したことさえない。新型コロナウイルスの感染拡大のどさくさに紛れて、新たな配備を既成事実化させる狙いがうかがえる。

日本は「最前線基地」という現実

防衛省から木更津市への申し入れの通り、海軍版オスプレイが日本に配備されるとすれば、2023年は米国から調達する自衛隊版オスプレイ17機すべてが木更津駐屯地に揃う年にあたり、横田基地の空軍版オスプレイが現在の5機から10機に増える期限の前年にあたる。

これにより、オスプレイの整備・運用の拠点となる木更津駐屯地がある首都圏の上空を、米海兵隊版、米空軍版、米海軍版という3種類の機体が飛び回ることになる。ちなみに自衛隊版は海兵隊版と同型である。

開発元の米国でさえ、首都ワシントンや大都市ニューヨークの近郊にオスプレイの基地や整備拠点などない。当たり前である。大統領や国会議員、経済の中心地を危機に陥れるわけにはいかないからだ。

 

*政治主導のオスプレイ配備=消えた西日本「ヘリ団構想」―巨額米兵器購入のひずみ
2020.06.13時事通信

コロナ禍のどさくさに木更津が「オスプレイの街」になっていた 。まもなく、首都圏を飛び回る

「現代ビジネス」2020年6月4日号より

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/73034

まもなく、首都圏を飛び回る