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陸上自衛隊の国内最大規模の実弾を使った訓練「富士総合火力演習」が離島を守る想定でおこなわれている。 【映像】富士総合火力演習の様子 演習には、自衛官約3300人、戦車や装甲車などが30両以上参加し、島しょ部を守る想定でおこなわれている。 離島防衛を担う水陸機動団を乗せた輸送機「オスプレイ」も初めて演習に加わり、尖閣諸島周辺などで海洋進出を強める中国を念頭に、防衛力をアピールする狙いがある。一般公開は新型コロナの影響で、去年と同様、中止となっている。(ANNニュース)
陸自の富士総合火力演習にオスプレイ初登場
離島防衛の流れを確認(産経)
陸上自衛隊は28日、国内最大の実弾射撃訓練「富士総合火力演習(総火演)」を静岡県の東富士演習場で行った。離島奪還を想定した場面ではV22オスプレイが初登場。中国が軍事的圧力を強める南西諸島防衛を念頭に侵攻阻止から奪還まで一連の手順を確認した。
演習は岸信夫防衛相らが現地を視察。離島の沿岸部に見立てた演習領域にネットワーク電子戦システム(NEWS)が展開され、敵の位置を把握するとともに通信を妨害。続けて精密誘導弾などで敵艦に見立てた山肌へ射撃が行われた。
一方、V22オスプレイは轟音(ごうおん)をあげて着陸し、水機団員が攻撃ヘリコプターの援護射撃を受けて地上から離島奪還作戦を実施。さらに増援部隊として投入された10式戦車や19式装輪自走155ミリ榴(りゅう)弾砲など主力装備が一斉に砲撃を開始すると、標的や山肌に次々と実弾を命中させていった。
演習には戦車・装甲車36両、火砲53門、実弾約57トン(約10億6千万円相当)を使用。今年度の参加隊員は約3300人で、新型コロナウイルスの感染拡大により今年も一般公開は中止されたが、インターネットによるライブ配信を行った。