使用済みMOX燃料を100年以上大間に置くのか
青森県大間原発は2008年に原子炉設置許可を受けて建設工事が始まりました。その後、2011年の東日本大震災や「3・11フクシマ」の影響などで工事はストップ。現在は、2014年に新規制基準適合性審査を申請し、その審査が続いている状況です。
100年冷却が必要
大間原発は、世界初のMOX燃料(ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料)を使って発電する計画です。しかし今、イギリスのMOX燃料加工工場が検査データー捏造が表面化して閉鎖され、フランスでも不良品の可能性が指摘され、MOX燃料の確保が困難になっています。
問題なのは、使用済みMOX燃料の保管です。普通の原発から出る使用済みウラン燃料と違って、長期間高温を発し続けるそうです。使用済みウラン燃料は10年程度プールで冷やす必要が、使用済みMOX燃料はそれより6倍から9倍長く必要があり、100年冷却する必要があるとの文献もあるそうです。
臨界事故の危険性が高まる
またMOX燃料の再処理は、ウラン燃料の数倍のプルトニウムを含むため、再処理が困難で臨界事故の危険性が高まると言われ、行き場がないのが現実です。
明日、大間現地で原発反対の行動が行われます。千葉からも仲間が参加します。
「3・11フクシマ」を忘れてはいけません。全ての原発をなくそう!
6~7月で各地で反原発集会
●志賀原発―金沢 6/30
6月30日「さよなら!志賀原発 全国集会in金沢」が開催されました。主催者の想定を超える全国各地から1100人が集まり、集会賛同は、175団体から寄せられました。
●女川原発―宮城 7/7
7月7日 東北電力が9月ごろの再稼働を目指す女川原発2号機に反対する集会が女川町で開催されました。集会には約550人が参加。ジャーナリスト青木美希さんが講演し、集会後デモ行進しました。
(9月再稼働予定が11月ごろに再度延期)
●柏崎刈羽原発-新潟 7/15
7月15日、新潟県柏崎市の産業文化会館において、原発からいのちとふるさとを守る県民の会主催で「中越沖地震17年 福島を忘れない! 原発ハイロ全国集会」が、280人が参加し、開催されました。
集会では、元新潟県原子力災害時の避難方法に関する検証委員の上岡直美さんが講演し、「新潟県の花角知事は、40数回通った委員会を総括もないままに検証委員会を消滅させました。原子力業界は、旧日本軍のようだ。福島の被害を低く見積もり、原子力政策を続けようとしている」と指摘しました。
集会後、会場から柏崎駅周辺をパレードし、柏崎刈羽原発再稼働反対の声を上げました。
— 改憲・戦争阻止大行進・千葉 (@DaikousinC) July 23, 2024