自衛隊オスプレイ 3月4日から米軍と 共同軍事演習 離島防衛 静岡で米海兵隊と

◎木更津駐屯地からも出動

3月4日~26日に東富士演習場と沼津海浜訓練場で水陸両用作戦による着上陸と陸上戦闘などぼ軍事演習が行われる。陸自から上陸作戦などを専門の「水陸機動団」、この部隊の輸送を担う木更津駐屯地のV22オスプレイ、CH-47チヌークの第1ヘリコプター団約400人、米海兵隊約620人が参加する。陸自オスプレイが木更津に暫定配備されてから初の日米共同演習への参加だ。

共同訓練に陸自オスプレイ 離島防衛 静岡で米海兵隊と

2/25 6:00(共同通信)

陸上自衛隊は24日、静岡県の東富士演習場や沼津海浜訓練場で3月4~25日に離島防衛専門部隊「水陸機動団」(長崎県)と沖縄県に駐留している米海兵隊の共同訓練を実施すると発表した。千葉県の木更津駐屯地に暫定配備している輸送機V22オスプレイ1機が日米共同訓練に初参加する。隊員輸送を担う。

水陸両用作戦の連携手順の確認が主な目的で、上陸から地上での戦闘まで一連の作戦を訓練する。東シナ海での中国の台頭を念頭に日米の離島防衛部隊の能力向上を図る狙いとみられる。

陸自によると、参加隊員は陸自約400人、海兵隊約620人。海兵隊はインド太平洋地域での有事即応を任務とする第31海兵遠征部隊(31MEU)を投入。これまで陸自と31MEUは沖縄県内の米軍施設で訓練してきたが、今回はより広い場所を確保できる静岡の演習場で実施することになった。訓練内容には実弾射撃も含まれる。米軍のMV22オスプレイ6機も参加し、機体整備のため神奈川県の厚木基地を使う。

陸自オスプレイは2020年7月から木更津への暫定配備が始まった。昨年末に日本製の装備品が米国製の機体に適合するかどうかの確認試験が終了。所属する第1ヘリコプター団だけでなく、ほかの部隊とも訓練が可能になったという。

防衛省は陸自オスプレイを計17機導入する計画。25年までの佐賀空港への最終配備を目指し、地元との調整を続けている。

◎3月4日、新たに一機のオスプレイが配備

日米軍岩国基地に陸自オスプレイ2機が陸揚げされ、そのうちの1機が3月4日に木更津駐屯地に配備された。これで木更津に配備されたオスプレイは9機になる。さらに8機を日本は購入済だ。戦争反対!オスプレイはいらない!反戦闘争に起ちあがろう。

 

自衛隊オスプレイ 搭載装備品機能試験終了/「私たちは土地を売りません」との声明 佐賀空港への自衛隊オスプレイ配備計画状況

飛行訓練が本格化

2020年7月10日に最初の1機が飛来して以来、陸自のオスプレイは7機が木更津駐屯地に配備されている。昨年の8月以降、館山基地、百里基地、東富士演習場、群馬の相馬原駐屯地で飛行訓練が行われた。
また12月の北海道東部での日米軍事訓練に対して、酪農が盛んな地元自治体は「オスプレイの低空飛行の音などで牛が暴れるおそれがある」と激しく反発し、重大問題になった。

1月17日の産経新聞に、木更津駐屯地に暫定配備されているオスプレイ機の整備・点検状況が終了した掲載された。
いよいよ他基地を含む本格的訓練を行なう準備が整った事だ。

今年も、オスプレイ闘争に全力で取り組もう。

【陸幕長のコメント】V-22(オスプレイ)の現状 
次に、V-22、オスプレイの現状についてです。
一昨年7月より、機体及び日本独自仕様の搭載装備品等の機能・特性を確認
する試験を行って参りましたが、昨年、所要の試験を終了しました。
引き続き、機体納入の際の「受け入れ点検」を終えた機体を用いて、部隊・
隊員の練度向上を図る教育訓練を着実に進めて参ります。
オスプレイの導入により、各種事態の対応に際し、部隊をより一層迅速に輸
送・展開させることが可能となり、事態対処能力の実効性向上を図ることがで
きると期待しています。

騒音問題が深刻に 東京新聞記事より

「騒音で自宅の窓ガラスが揺れる」「格納庫前での点検はうるさいので、海側でやってほしい」「テレビの音が聞こえない」

<民なくして 2021衆院選ちば>オスプレイ騒音もっと関心を 南房総が訓練場「県全体の問題」

2021年10月29日 07時05分 東京新聞
 陸上自衛隊木更津駐屯地(木更津市)に陸自の垂直離着陸輸送機V22オスプレイが昨年七月十日に暫定配備されてから一年三カ月。これまで大きな事故は報告されていないが、飛行訓練に伴う騒音が付近住民に負担を掛けている状況に、あまり変わりはないようだ。だが、今回の衆院選で、駐屯地のある千葉12区では、オスプレイは候補者間の大きな争点にはならず、市民からは「もっと関心を持ってほしい」との声も聞かれる。(山田雄一郎)
 「騒音で自宅の窓ガラスが揺れる」「格納庫前での点検はうるさいので、海側でやってほしい」「テレビの音が聞こえない」
 衆院選が公示された十九日、木更津市と市議会、防衛省の担当者らを交えた協議会が市役所で開かれた。市の担当者は暫定配備以降、延べ十八件の問い合わせが寄せられたと説明。これとは別に地元区長や漁業協同組合にも「音がうるさい」といった苦情が届いており、騒音問題が課題となっている様子がうかがえる。
 これに対し、防衛省は、騒音が定期整備中の米軍オスプレイが発した可能性もあるとし、「オスプレイの騒音は通常のヘリと同程度と確認済み」と新たな測定を否定。低周波音の健康への影響についても「環境省が(数値の)基準を設定していないので、現時点で評価は難しい」と調査に消極的な姿勢を示した。
 こうした状況下で行われている衆院選。12区では、候補者同士が騒音問題で激しいつばぜり合いを演じる様子はうかがえない。新型コロナウイルス対策や景気対策が全国的な争点になる中、基地問題は盛り上がりを欠くのが実情だ。
 陸自オスプレイは二〇二五年七月までに木更津駐屯地から佐賀空港(佐賀市)に正式配備される予定。「佐賀へ行くのは約束事」「木更津の後をどうするかは防衛省が考えること」。そう語る市民が目につくのも議論が低調になっている要因のように映る。
 現在の七機に加え、来年三月までに残り十機が製造元の米国から日本に輸送される計画だ。さらに防衛省は今年八月、三〇年末にかけ木更津駐屯地で米軍オスプレイの定期整備が五十一機に上る可能性も明らかにした。機体の増加に伴い騒音問題が悪化する恐れのあることは同省も折に触れ認めており、住民生活へのさらなる影響が懸念される。
 市民団体「オスプレイ来るな いらない住民の会」の野中晃事務局長は「基地を抱える地域で平和の問題が争点にならないのは残念。南房総の山間部の大部分が低空訓練場になっていることもあり、県全体に影響する問題と考えてもらいたい」と願う。

佐賀空港への自衛隊オスプレイ配備計画状況

佐賀新聞より

防衛省と漁協、佐賀県空港協定見直し条件巡り (1/22 8:30)佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画で、自衛隊との空港共用を否定した協定を条件付きで見直すとした県有明海漁協の判断を巡り、山口祥義知事は21日、防衛省と漁協と県の3者による実務者協議の1回目…
<オスプレイ配備計画>防衛省、測量など入札公告 候補地土地価格目安提示へ
<オスプレイ配備計画>防衛省、測量など入札公告 候補地土地価格目安提示(1/21 8:15)佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画で、防衛省と九州防衛局は20日、駐屯地候補地の測量や施設配置の検討について受注業者を募る入札を公告した。
<県政展望・オスプレイ>漁協と佐賀県、秋口にも協定見直しか(1/4 10:40
佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画は2021年、佐賀県有明海漁協が県との間で結んでいる自衛隊との空港共用を否定した協定を、条件付きで見直すことを決めた

<オスプレイ配備の先に>佐賀空港協定条件付き見直し 1月から実務者協議

防衛省、漁協、県の3者で 2021/12/26

漁協は11月末の幹部会議で、空港建設時に県との間で結んだ協定を見直す条件として、(1)駐屯地からの排水対策の具体的考え方(2)土地価格の目安(3)駐屯地候補地以外の土地取得に関する考え方-の三つを示すよう求めた。加えて、県と防衛省との3者による協議の場の設置を要請した。

関係者によると、土地価格について防衛省は年明けに土地測量と不動産鑑定の入札を公告し、4月ごろから半年程度かけて取得予定の31ヘクタールの土地価格を算定するとみられる。

山口知事は協議のあり方について「防衛省から排水対策などについての考え方が適宜示され、それを(県と漁協が)フィードバックしてチェックする、という流れで進んでいく」との認識を示した。協議の期限に関しては「月2回程度のペースで進むと思うが、期限ありきではいけない。しっかり議論し、条件が整理されれば協定が見直されることになる」と述べるにとどめた。(栗林賢)

<オスプレイ>協定見直しに抗議 地権者有志の会、漁協に声明文

2021/12/2
県有明海漁協の協定見直しの考えに対し、「協定はそんなに軽いものじゃない」と語る古賀初次代表=佐賀市の同漁協本所

県有明海漁協の協定見直しの考えに対し、「協定はそんなに軽いものじゃない」と語る古賀初次代表=佐賀市の同漁協本所

佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画で、佐賀県有明海漁協が自衛隊との空港共用を否定した協定を条件付きで見直すことを決めたことを受け、佐賀市川副町の配備候補地の地権者でつくる有志の会(約50人)は1日、同漁協に抗議した。「私たちは土地を売りません」との声明文を提出した。

声明文では、用地を売る意思がないことを強調。地権者の意向を無視し、防衛局の恣意(しい)的なアンケートをもとに「漁協のオスプレイ検討委員会が協定の変更などを審議することは許せない」としている。

漁協幹部に声明文を提出した有志の会代表の古賀初次さん(72)は協定は環境や平和を守りたいという先人の願いがこもった大事なもの。それをこんなに簡単に見直すなんて言語道断」と話した。「幹部だけで決定し、何も知らされていない」と漁協の意思決定のあり方も批判した。宮里光)

米軍輸送機「オスプレイ」飛行中止求め / ハワイでオスプレイ飛行訓練中止 日本では・・・?

12月4日から行われている日米共同訓練で米軍の輸送機「オスプレイ」の飛行をめぐる問題。
7日は政治団体など3団体が岩手県に対し飛行中止を求める申し入れを行った。

県庁では7日、県社会民主主義フォーラムなど3団体から県の戸舘弘幸復興防災部長へ申し入れ書が手渡された。

平和環境岩手県センター 金田一文紀議長
「オスプレイの飛行についての住民への危険性ということを考えれば、当然飛んでもらっては困るんだと思っている」

今回の共同訓練には過去に事故を繰り返している米軍の輸送機「オスプレイ」が参加。
軍から情報提供がなく演習に参加する飛行ルートや時間など詳細が明らかにされていない。

こうしたなか県は6日午前10時ごろ、東北防衛局から「米軍が計画を変更したため急遽、オスプレイが飛行する予定」との連絡を受けた。
その1時間半後には盛岡市本宮のめんこいテレビ上空でオスプレイとみられる機体が確認されている。

県内初の訓練飛行かと思われたが、県は7日、東北防衛局からの新たな情報をもとに「オスプレイは6日、岩手山演習場に飛来せず、7日も予定はない」と発表。

情報が二転三転し詳細が明かされない中、地元の住民には不安が広がる。

地元の住民は…
「何時に・どこに・どのようなルートでというのは明らかするべきだし、それを知らないで生きてる私たちはやっぱり不安だらけですよね」
「(オスプレイの情報を)知らないでいる人がほとんどじゃないですか。飛ばないでほしいんですけど、本音を言えば」

県は6日付で東北防衛局に対し、「米軍に安全な飛行」を求めるよう文書で要請したという。

戸舘復興防災部長は「県民の不安を払拭する対応を求めていきたい」とコメントしている。

 

米軍オスプレイ、北海道矢臼別で日米共同訓練/陸自オスプレイ 群馬相馬原で訓練


北海道ニュースUHB
アメリカ海兵隊の輸送機オスプレイは、日米共同訓練に参加するため12月6日にも、北海道東部の別海町「矢臼別演習場」に飛来する見通しです。

沖縄県普天間飛行場所属のアメリカ海兵隊の輸送機オスプレイ2機は、6日にも道東の矢臼別演習場に飛来し、日米共同訓練で輸送訓練を行います。

訓練時間は午前7時から午後9時までですが、オスプレイの”低周波音”が牛に影響を与えることが懸念されているため、日本側は、周辺の牧場で搾乳が行われる朝と夕方の時間帯には飛来しないよう求めています。

一方、オスプレイが過去に、国内外で墜落事故を起こして安全性が懸念されるとして、住民団体は監視活動を続けています。

訓練には国内外でたびたび墜落事故を起こし安全性が不安視されるアメリカ軍の輸送機オスプレイが参加していて、矢臼別演習場には2機が飛来する予定です。

中村 忠士 別海町町議:「(トラブルが多い)オスプレイは大変危惧しています。アメリカの都合で戦争が起こされ、自衛隊が参加する態勢が進んでいるのではと危惧しています」

住民らは12月6日も監視を続けるとのことです。

「アメリカにかえれ」帯広駐屯地利用に反対 日米共同訓練で抗議集会

帯広駐屯地前で抗議の声を上げる市民ら(北波智史撮影)
帯広駐屯地前で抗議の声を上げる市民ら(北波智史撮影)

 陸上自衛隊矢臼別演習場(根室管内別海町など)で日米共同訓練が始まった5日、訓練中止と帯広駐屯地の利用に反対する抗議集会が、同駐屯地正門前で行われた。

 平和運動フォーラム十勝ブロック協議会などでつくる「戦争させない・9条こわすな! 総がかり行動十勝実行委員会」の主催で、約80人が参加。「帯広駐屯地の利用は許さないぞ」などと抗議の声が上がった。

陸自オスプレイ 群馬に飛来

千葉県の陸上自衛隊木更津駐屯地に暫定配備されている輸送機V22オスプレイが2日、陸上自衛隊相馬原駐屯地・演習場(高崎市、榛東村)での離着陸訓練のため、群馬県に飛来した。周辺は県警機動隊員が立ち、自衛隊車両が行き交い物々しい雰囲気。一方、目立った抗議活動はなく、訓練は粛々と行われた。

防衛省北関東防衛局によると、オスプレイ1機は午前10時半ごろに飛来。離着陸と旋回を繰り返し、午後12時40分ごろに木更津駐屯地へ帰還していった。

カメラを構えた航空機ファンの前橋市の男子大学生(22)は「不安な部分もあると思うが、台数が今後増えて珍しくなくなるのでは。災害派遣など国内で役立ってほしい」と話した。

村内のブドウ園で働く男性(86)は「うるさい。できれば他の駐屯地でやってほしい」とした。別の男性会社員(72)は「国防のためなら仕方ない。日本もある程度自衛を考えないと」と一定の理解を示した。

今回の訓練を受け、山本一太知事は同日、記者団に「しっかり安全対策を講じていただくことが大前提。今後も引き続き政府に要望していきたい」と述べた。

再び戦争に突き進むのか!島々を日米同盟の「盾」にする軍事要塞計画

自衛隊は水陸作戦の独自展開能力を獲得、中国「飽和式攻撃」にも対抗―香港メディア

東北―北海道で日米共同軍事訓練 過去最大規模の計約4100人 オスプレイは国内で過去最多の計10機

4日から日米共同訓練 矢臼別オスプレイ2機飛来 中国念頭 進む広域化(北海道新聞)

 防衛省は3日、陸上自衛隊矢臼別演習場(根室管内別海町など3町)などで実施する米軍の輸送機オスプレイを使った陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練に関し、米軍横田基地(東京都)所属のオスプレイ2機が参加を取りやめたと明らかにした。訓練は予定通り4日から実施し、過去最大規模の計約4100人が参加。使用するオスプレイは国内で過去最多の計10機となる。うち矢臼別演習場で5~9日に行う訓練に参加するのは、米軍普天間飛行場(沖縄県)所属のオスプレイ2機となる見通し。

 沖縄の基地負担軽減を名目にした訓練移転の一環。共同訓練は通称「レゾリュート・ドラゴン21(RD21)」と呼ばれ、米海兵隊約2700人、陸自は第9師団(青森県)を主体に約1400人が参加し、17日まで行う。

 矢臼別と東北3県の計4演習場を使用し、射撃訓練などを実施。矢臼別には米軍約60人、陸自約150人が参加する。

 矢臼別の訓練にオスプレイが参加するのは初めて。矢臼別ではAH1攻撃ヘリによる射撃訓練のほか、オスプレイの物資輸送訓練などを行う予定。訓練時間は、午前7時から午後9時までを想定している。オスプレイは期間中、米軍三沢基地(青森県)などを補給拠点とする。

 オスプレイ訓練移転は、政府が沖縄の負担軽減を名目に2016年から始め、今回で14回目。道内でのオスプレイ訓練は昨年1月の日米共同訓練「ノーザンバイパー」以来3回目となる。

■4演習場使用 離島想定 沖縄の負担軽減 かすむ

 4日から行われる日米共同訓練は、参加人数も使用するオスプレイの数も国内では過去最大で、矢臼別演習場を含む4演習場を同時に使う異例の規模となる。日米は対中国を念頭に共同訓練の広域化を進め連携強化をアピールする狙いで、広い演習場を持つ道内を中心に今後も訓練の全国展開は加速する見通し。当初名目に掲げた「沖縄の負担軽減」はかすむ一方だ。

 「東北と北海道の最大の演習場を使った訓練だ。対外的なインパクトは大きい」。共同訓練について陸自幹部はこう自賛した。陸自がこだわったのが、東北3県(宮城、岩手、青森)と北海道の計4演習場で同時展開する実動訓練。米海兵隊が中国のミサイル脅威を想定した南西諸島防衛に力を注いでいることもあり、点在する4演習場を離島に見立て、同時に作戦を行う能力を高める狙いだ。

 演習場ごとに長射程の対艦戦闘や衛星通信、地上部隊の空中機動作戦などと訓練内容を変え、矢臼別演習場では全国一の広さを生かした攻撃ヘリの射撃訓練を中心に行う見込み。防衛省は大規模に訓練を展開することで「日米連携の強さを周辺に発信できる」(同省関係者)と期待する。

■配備拡大を視野

 オスプレイの大々的な活用には別の狙いもある。防衛省は南西諸島の防衛強化を目的に、佐賀空港に陸自駐屯地を併設し、オスプレイ17機を配備する計画を決めた。だが、地元漁協が反発し調整は難航している。

 同省は共同訓練を通じて国内のオスプレイの活用実績を重ね、佐賀への正式配備や将来的な配備拡大につなげたい考え。陸自の訓練担当者は「オスプレイの有用性を示す好機だ。トラブルは起こせない」と語る。

 だがトラブルは各地で相次ぐ。普天間飛行場がある沖縄県宜野湾市では11月23日、海兵隊のオスプレイが住宅の玄関先に水筒を落下させた。米側から日本側に通報はなく、市が沖縄防衛局に問い合わせて初めて発覚。米軍からの情報開示は極めて少ない。オスプレイは今年6月に山形空港、9月には仙台空港にトラブル発生で緊急着陸している。

■運用に募る不安

 さらに、11月30日には米空軍三沢基地(青森県三沢市)所属のF16戦闘機が着陸前、住宅近くに燃料タンクを投棄。人命を奪いかねない事態となった。米軍機の運用に不安を残しただけでなく、防衛省が同機種の飛行停止を求めた後も、米軍は要請に従わず飛行を続けるなど日本側の制御が及ばない実態が浮かび、国内で批判が高まっている。

 一方で、当初、訓練移転の目的とされた「沖縄の負担軽減」は有名無実化している。岸信夫防衛相は3日の記者会見で、訓練について「長期間オスプレイが沖縄を離れることで駐留訓練の時間が減り、沖縄の負担軽減に寄与する」と強調した。

 だが、宜野湾市基地渉外課の担当者は「県外で訓練があっても、オスプレイ以外の米軍機が常にやってくる」と異議を唱える。訓練の移転中も基地周辺の騒音発生回数に目立った減少はなく、基地被害に関する市民の苦情は昨年759件と過去5年間で最多だった。担当者は「負担が減っている感覚は全くない」と漏らした。(古田夏也)

木更津駐屯地に暫定配備 市民訴え「オスプレイはいらない」 船橋で集会

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木更津駐屯地に暫定配備 市民訴え「オスプレイはいらない」 船橋で集会(東京新聞12・5)

市民集会後、パレードする参加者=いずれも船橋市で

市民集会後、パレードする参加者=いずれも船橋市で

 陸上自衛隊の輸送機オスプレイが木更津駐屯地(木更津市)に暫定配備されたことに反対する市民集会が四日、陸自習志野演習場にほど近い船橋市の薬円台公園で行われた。参加者は「日本中、どこの空にもオスプレイはいらない」と声をそろえ、国会で今年六月に成立した重要土地規制法の廃止も訴えた。
 市民集会を主催したのは、有志や各種団体でつくる「オスプレイいらない!習志野・八千代・船橋ネットワーク」。人口密集地の習志野演習場でオスプレイの訓練が予定されているとして、約五百五十人参加。同様の集会は今年で三回目となった。
 同ネットワークの吉沢弘志共同代表やオスプレイに反対する県内外の団体代表者らがマイクを握り「墜落や部品落下を繰り返すなどオスプレイは欠陥機」「米軍分を合わせると、首都圏には約五十機もが配備されている」などと強調した。
 重要土地規制法では安全保障上、自衛隊基地など重要な地域での土地利用が規制されるため、「恣意(しい)的に運用される恐れがある」と訴えた。集会後、参加者は一帯をパレードした。(保母哲)

【F16の次はオスプレイ】横田オスプレイ 館山基地緊急着陸 機体のトラブル発生?

千葉日報4日
2月2日早朝に北関東防衛局から、同月1日に得た情報として、「横田基地所属CV-22が12月1日午後9時頃、千葉県館山航空基地に予防着陸。怪我や損害なし。航空機は、今夜、残留する可能性が高く、明日、評価される。」との情報が、東京都及び基地周辺自治体に提供された。飛行中の機体のトラブル発生は、人命に関わる重大な事故につながりかねず、多くの住民に不安を与えるものである。本年6月及び9月にも、横田基地所属のCV-22オスプレイが予防着陸する事案が発生しており、トラブルの再発防止等を要請したにもかかわらず、このような事態が半年の間に三たび発生したことは、極めて遺憾である。(東京都)https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/12/03/08.html
館山市長コメント(令和3年12月3日)「夜間の市街地上空における飛行であったため、飛行ルート上では騒音が響き渡り、市民からの問い合わせや不安の声が寄せられています。基地の所在する館山市としては、市民の不安を払しょくすることが最優先であるため、今回の着陸に関し、原因究明と事実関係の速やかな公表、米軍に対して安全対策と再発防止策の徹底を申し入れるよう、強く要望しました。」https://www.city.tateyama.chiba.jp/kikaku/page100272.html

https://twitter.com/Predator20211/status/1466678068576407552

対中国戦を煽る重要拠点に-危険性を増す「米海軍横須賀基地」 社会新報 2021.12.03

(社会新報2021年12月8日号1面より)

神奈川県の米海軍横須賀基地が、南シナ海や東シナ海、台湾海峡などの中国近海における米軍の「航行の自由作戦」をはじめとした軍事的挑発行為の拠点として強化されている。このまま米軍の活動がエスカレートすると不測の事態も考えられ、あらためて在日米軍基地の危険性が懸念される。

香港の『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』紙11月3日付によると、中国近海上における米軍機の偵察飛行は昨年で約1000回だったが、今年はすでに2000回を突破。合わせて、米海軍による近海での軍事活動もより活発化している。

今年に入ってから、南シナ海での米空母の活動は12回を記録。今夏以降は断続的に軍事演習が続き、特に10月2日から3日にかけて沖縄南西で実施された日米英の合同演習は、米空母「ロナルド・レーガン」と「カール・ヴィンソン」、英国の空母「クイーン・エリザベス」が率いる3つの空母機動艦隊が集結する、かつてない規模となった。

問題は、こうした米軍の対中国作戦の不可欠な拠点として横須賀基地が機能しているという点だ。

同基地は、米海軍が本土以外で唯一展開する空母の常駐拠点で、「ロナルド・レーガン」の母港になっている。また10月の演習前に他の米英2隻の空母とそれに随行した艦船も入港しており、米海軍の最大戦力である空母機動艦隊の対中国作戦は、横須賀基地抜きには実行不可能だ。

巡航ミサイル1000発超

横須賀基地には、空母以外にも、こうした演習にたびたび加わっている米海軍の巡洋艦が3隻、駆逐艦が8隻常駐している。巡洋艦は地上攻撃用の巡航ミサイルを120発以上、駆逐艦は90発前後を搭載する。総数で1000発を超える巡航ミサイルが、横須賀基地から中国本土を狙う態勢にある。

昨年までは6隻だったが、今年に入って3隻が他の基地に移転。代わりに5隻が新たに配備され、合計8隻となった。その多くがレーダーやミサイル防衛能力などが強化されたタイプとされ、質面でも戦闘力が向上した。

さらに、米海軍が台湾海峡や南シナ海で意図的に中国を挑発しているが、こうした行動にも、横須賀基地は欠かせない。南シナ海での「航行の自由作戦」は、中国側の抗議を無視して、判明しているだけでも今年11回、実施されているが、うち9回が横須賀基地の配備艦によるものだった。

加えて、横須賀基地に寄港する艦船も多国籍化している。米国はこの9月、中国に対抗する米国・英国・オーストラリア3国の軍事同盟「AUKUS」の結成を発表したが、英国の空母機動艦隊のみならず、オーストラリア海軍艦も今秋、横須賀に寄港している。今後、横須賀基地が「AUKUS」の対中国作戦の実質的な出撃拠点になりかねない。

11月5日にはドイツのフリゲート艦が横須賀基地に寄港。同艦は8月に、インド洋のアデン湾で海上自衛隊との合同演習を実施しており、寄港前日には日本近海でも演習を実施した。ドイツは、インド太平洋地域での1年半から2年間の滞在を検討している。

米英両国やドイツも加盟する北大西洋条約機構(NATO)は、6月の首脳会議で採択された声明で、中国を名指しして「ルールに基づく国際秩序とNATO加盟国の安全保障に関連する地域に挑戦している」と批判。米国主導の対中国包囲網に加わる意思を公然と示したが、今後はNATO加盟国海軍艦の横須賀寄港の増加も予想される。

破局を回避する外交を

一方で昨年10月、米国の代表的な平和運動家であるジョゼフ・ガーソン氏や、高名な軍事評論家のマイケル・クレア氏、日本研究で知られるコーネル大学のマーク・セルダン教授ら11人が、「米中間の新たな冷戦を防ぐよう求める声明」を発表。その中で、「米海軍による中国近海の示威行動の増加」について、「米国の脅迫に対抗する均衡した能力がない中国を怯えさせ、面目を失わせようとする意図がある」と指摘している。

実際、エスカレートする米軍の「示威行動」が、紛争の「平和的手段による解決」を定めた国連憲章に反するのは間違いない。またイラク戦争に象徴されるように、「ルールに基づく国際秩序」を破壊し続けているのは米国自身だ。そもそも、南シナ海で中国と近隣諸国が領有権で対立しているのは確かだが、米国は当事国でも何でもない。

前述の「声明」は、このままだと「核戦争も含む本格的な戦争に発展する可能性がある」と強く警告しているが、そうした破局的事態をもたらす根源に日本の横須賀基地がなりつつある。今こそ、米国の危険な動きに同調しない外交政策が求められている。

https://sdp.or.jp/sdp-paper/yokosuka/