アメリカ軍は全世界でオスプレイを一時、飛行停止としたことを明らかにしました。屋久島沖での墜落事故を受けたものです。 先月、鹿児島県屋久島沖でアメリカ空軍所属のCV-22オスプレイが墜落した事故で、アメリカ軍は空軍に所属するオスプレイの飛行は停止したものの、海軍や海兵隊仕様のオスプレイの飛行は継続してきました。 しかし、アメリカ空軍がきのう「事故の原因は機材の不具合の可能性がある」と明らかにすると、アメリカ軍は世界中で展開しているすべてのオスプレイの飛行停止を決めました。 沖縄県民 「こういうことがあっても、結局は今までと同じように何もなかったように、こと(飛行再開)が進んでいってしまうのかなという不安もある」 沖縄県の玉城知事は「危険極まりないオスプレイは移駐すべき」だとして、改めて配備に反対する考えを示しています。
◆計478機保有、直近20ヵ月で20人が事故死
事故後、日本の陸上自衛隊はオスプレイ全機の飛行を見合わせ。米軍は日本国内の空軍機CV22に限って飛行を停止したが、日本国外や、海軍のCMV22や海兵隊のMV22は飛行を続けていた。
AP通信によると、空軍は51機、海軍は27機、海兵隊は400機のオスプレイを保有。2007年に実戦配備が始まったが、事故による死亡者は直近20カ月で20人、試験段階から合わせて50人を超えるという。
オスプレイ飛行停止は「米国世論が大きく影響」と識者 「日本政府の姿勢が何より問われた事故」
【琉球放送】