米軍 不具合で全機停止の輸送機CV22オスプレイ 飛行再開を決定
アメリカ軍は、不具合を理由にすべての機体の飛行を停止していた輸送機、CV22オスプレイについて、安全管理措置を講じた上で飛行を再開することを決めたと発表しました。
アメリカ軍の輸送機、CV22オスプレイをめぐっては、アメリカ空軍が先月、飛行中にエンジンとローターをつなぐクラッチが不具合を起こす問題が増えているとして、すべての機体の飛行を停止するよう指示していました。
これについて、アメリカ空軍の特殊作戦司令部は2日、声明を発表し、安全管理措置を講じた上で飛行を再開することを決めたと明らかにしました。
CV22オスプレイのすべての乗組員が、不具合とその対処方法について説明を受けるなどしたということです。
一方、声明では「不具合の根本的な原因を特定し解決策を見つけるのは長期的な目標だ」としたうえで、解決策が実行されるまでの間は不具合が発生した場合に対処できるよう、乗組員を最大限、訓練するとしています。
CV22オスプレイは主に特殊部隊の輸送に使われ、東京の横田基地にも配備されていて、アメリカ空軍は、日本に配備している機体も地上に待機させる措置をとっていました。
オスプレイ撤退、米に求めて 「横田」の市民団体が防衛省に要請書
東京新聞2022年9月2日 08時28分
米空軍が輸送機CV22オスプレイの事故が相次いでいるとして全機を当面飛行停止にしている問題で、米軍横田基地(東京都福生市など)の周辺住民らでつくる「オスプレイ横田配備反対連絡会」が一日、防衛省に、横田基地に配備されているオスプレイ六機の撤退などを米側に求めるよう要請した。
連絡会メンバー十二人が福生市の横田防衛事務所を訪れ、柴田雅博次長に要請書を手渡した。米軍と自衛隊の他型のオスプレイを、周辺住民が納得できるまで停止状態にさせることなども要請した。
要請書では、米側から受けた説明内容などについても質問。メンバーは「今まで危険なままオスプレイを訓練していた。経過の説明があってしかるべき」と訴えたが、柴田次長は「皆さま方の声を厳粛に受け止めたい」と述べるにとどめ、具体的な回答は控えた。(松島京太)
先日、米空軍は空軍型オスプレイCV-22を全機飛行停止にしたが、その措置の元となった8/12のノルウェーでの緊急着陸。現地で修理できず3週間経ったいまも立ち往生。
現地は極北の自然保護区で、回収は慎重にやらねばならず、また浅瀬で回収船が近づくのも難しい。当局は頭を悩ませているようだ。 https://t.co/f1FLzNTrSt— Attention_on_deck (@attention_on) September 3, 2022