ひど過ぎる!障がい者を解雇に追い込むための習志野市の「やり口」

 

「能力不足」を理由に障がい者を解雇した
宮本泰介市長への怒りが広がる
裁判でも宮本市政の異常体質が明らかに

 習志野市の宮本泰介市長が障がい者のAさんを不当解雇してから1年がたちました。障がい者を「能力不足」と決めつけて解雇した宮本市長への怒りが広がっています。解雇撤回を求める署名は800筆をこえました。裁判でも、宮本市政の異常な体質が次々と明らかになっています。

■「60点に達しなければ採用しない」にはなんの法的根拠もなかった!

  宮本市長は、Aさんを「能力不足」として解雇したのは、「勤務成績報告書で60点に達しなかった」からだ、と裁判の中で主張し、「60点に達しなければ解雇」の法的根拠はある、後で示す、と言ってきました。しかし、最近裁判の準備書面で、結局「この基準(60点)については、成文化されたものはない」つまり、そんな基準は法律にも条令にも決まっていなかった、ということを、ついに認めました。ならば解雇をすぐに撤回すべきです。

■ひど過ぎる!障がい者を解雇に追い込むための習志野市の「やり口」

<まるで囚人、人権侵害の「監視記録」>

 習志野市当局はAさんを解雇に追い込むため、一日中Aさんを監視し、「ネクタイがまがっている」「就業5分前に着席するよう指示したが、3分前に来た」など、アラ探しをした「監視記録」をAさんに内緒で作成していた、という人権侵害が既に明らかになっています。 

<Aさんの人格を全面否定する上司の「評価」>

 更に習志野市はこれまでAさん解雇の唯一の根拠としてきた上司の「勤務実績報告書」の内容を「墨塗り」で隠し、「開示しない」と言い張ってきました。しかし裁判の中で追い詰められた習志野市はこの「勤務実績報告書」についてもしぶしぶ開示してきました。ところが、今回開示された「勤務実績報告書」は、Aさんを解雇して職場から追い出す目的のみで作ったひどい書類で、Aさんの人格を全面否定する、許せない「評価」が平然と行われています。
 例えば、「勤勉」の項目では、「極めて不真面目で何の役にも立たたない」、「信頼性」の項目では「まかせることは全くできない」などなど。そもそも何の役にもたたない人間なんているのか!まかせることは全くできない、と言いながら今まで仕事を任せてきたのは何だったのか!このようにほぼすべての評価項目で最低の「評価」をしているのです。いずれもたった一人の上司が主観的に「評価」したものです。そこには、「障がい者を職場で受け入れていこう、新人をきちんと育成指導しよう」という姿勢はみじんもありません。あるのは「面倒くさい障がい者は解雇してしまえ。そのためにはどんなエゲツないことでもやる。アラ探しを徹底して行い、全部最低の評価にする。能力不足の障がい者は要らない」という「障がい者排除」のゆがんだ習志野市長の考え方だけです。結局全国で初めて「障がい者として正式雇用した青年を解雇」してしまったのです。

 私たちがAさんと出会って1年。今回の勤務成績報告書でのAさんに対する上司の「評価」と現実のAさんとのあまりのギャップに驚きます。Aさんは、そんな人権侵害が裏でやられていることなど、つゆ知らず、毎日の仕事に取り組んでいたのです。
 解雇するという結論ありきで、そのつじつまを合わせるために適当に作った一方的な「評価」。こんな非人間的なやり方が続けば、障がい者雇用は一向に進まず、Aさんのように未来を奪われる青年が増えるだけです。


■障がい者雇用率で千葉県最低の習志野市

 本来、自治体こそが障がい者をもっと雇用し、障がい者とともに働き、ともに生きていく社会をつくる責任があります。ところが、習志野市は障がい者雇用率について、千葉県最低。法定雇用率2・3%を守ってきませんでした。厚生労働省千葉労働局から「習志野市はもっと障がい者を雇用しなさい」という指導が入りました。   そして習志野市は法定雇用率をクリアするためだけにAさんなどの障がい者を雇用したと公言し、障がい者とともに働く職場環境をつくる姿勢はゼロ。「障がい者だからと言って特別の配慮はしない」と総務部長が言っていることからも明らかです。結局、Aさんは解雇され、Aさんと同じ障がい者枠で採用された職員も、退職してしまいました。
 「能力不足の障がい者はいらない」という宮本市長。ここには、人間に対する優しさや愛情、障がい者とともに働き、ともに生きようという人間にとって大切なものをまったく感じません。効率や成果ばかりを求め、人間一人一人を大切に扱わない。人間を一方的に「能力不足」などと評価する宮本市長の傲慢(ごうまん)なあり方を許せませんし、「障がい者を能力不足で解雇」という宮本市長がやったことを認めたら、人間にとって大切なことを決定的に失ってしまうと思います。
 Aさん不当解雇から1年。宮本市長への怒りは深く、広く、着実に広がっています。街頭宣伝でも「自分の身内には障がい者がいる。この解雇だけは絶対に許せない」と涙を流しながら語る方や、「解雇撤回の署名を地域で集めます」といった方などと出会うことができ、解雇撤回の声は大きく広がっています。
 みんなが声をあげること。このことがAさん解雇を撤回させ、人間が大切に扱われる社会をつくりだす一歩です。ぜひ、一緒に声をあげてください。
 3月市議会でも5人の議員から、解雇問題について市長の姿勢をただす質問が相次ぎました。
 解雇問題や障がい者問題についてご一緒に考えてみませんか?ぜひ「障がい者雇用を求める会」にご参加ください。

次回裁判は 4月7日(金)

午後1時30分から千葉地裁601号法廷

※傍聴券配布のため1時15分までに千葉地裁においでください

 

 習志野市障がい者雇用を求める会(準)

 ホームページ http:mayday.sub.jp/n.koyou/ 新聞記事などがご覧になれます

 (連絡先) 電話 047-429-8335

       メール union5nara@yahoo.co.jp

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