道義的にも、法的にも許されない

「障害者」ということが「差別」と言うことを健常者の方々はご存知でしょうか?物事を進めるためには仕方がありませんが、特に知的な面で劣っている人の場合は、自分の障害があることも理解できないのです。その上「障害」の意味さえも分からないのです。健常者は自分の都合で「障害者」と言う言い回しで都合よく差別をしているのです。健常者の○○さんと言われてどう思われますか?習志野市は、障害者も雇用できない器の小さな小心者のような市政に見えます。今回の件は決して道義的にも、法的にも許されるものではありません。政治は、一番立場の弱いものに先ずは手を差し出してこそ次の段階を踏むべきです。障害者に対しての法を100%遵守出来ないことは完全な詐害行為であり、絶対に過失と認めることは出来ません。社会は弱者を含めてこそあるべき姿になり、強者は常に弱者に手を差し伸べる義務を痛感すべき立場にあるのです。

3月7日、8日市議会で市の姿勢ただすも市長反省せず

3月7日市議会を傍聴しました
障がい者を解雇するため習志野市当局が3か月にわたり、異様な「監視・密告」体制をAさんにとっていた事実が明らかに。
解雇は裁量権の乱用、と市の姿勢ただす。

立崎誠一議員(民意と歩む会)
 2015年12月から翌年2月までの3か月間、A さんを解雇するために徹底した監視体制、職員からの密告奨励を行ったことが、市当局が裁判所に提出した「監視記録」で明らかになった。「トイレに行きたいと言い出した。係長が案内し、連れていったが、遅れても急がない」「植木にぶつかり、倒してしまった。」などAさんの足が不自由なことを全く無視している。「自動販売機に寄りかかり購入したジュースを飲んでいた、と報告があった」と総務課全体でAさんのことを密告しろと言っている。「係長が席を外すとあくびをしていた」これも密告。そのほかにも「ネクタイが曲がっている」「8時28分に出勤。それもけしからん」と言っている。3か月後に解雇することを前提に証拠を集め、解雇の理由として使った。こんなことばかりやって職員を一人前に育てられない上司こそ、その資格が問われる。障害者は健常者にはわからない、それぞれの痛みを抱えており、それらを含めて障害者を一人前に育てようという心構えがあってしかるべきだ。相性が悪いやつだ。気に食わない奴だからクビにしてしまえ、こういう姿勢は習志野市の随所に見られる。

谷岡隆議員(日本共産党)
 条件付き採用直後の解雇という、ふつうあり得ないことをやっていながら、習志野市当局は解雇の指針も作っていない。処分の根拠になった上司の書いた勤務実績報告書を本人にも開示しない。本人に弁明の機会も与えず、6か月の条件付き採用が終わる当日に、条件付き3か月延長を伝える。解雇日のわずか1週間前に解雇予告。こんないい加減なやり方で、改善可能性も十分追求せずに解雇したのは、裁量権の乱用であり無効、ということをこれまで主張してきた。解雇予告手当で労働基準法違反の事実も明らかになった。同じような不当解雇事件で45年前に習志野市は裁判で敗訴している。習志野のように「一人の管理職の意見だけで解雇」できる、などという市はほかにない。
 その評価項目も、例えば「勤勉」の項は「極めて不まじめで何の役にもたたない」「不まじめで陰日向があり勝手に席をはなれたり雑談したりする」「普通に仕事をしている」「仕事に努力している」「非常にまじめで常にこつこつ仕事をしている」の5段階で曖昧な表現ばかり。全項目が普通の評価だった場合、全部足してやっと60点を超すくらいだろう。60点に達しないから解雇、というのはおかしい。
(傍聴者からは「与党議員の品のない野次がひどかった。市民として恥ずかしい」との感想)

3月8日市議会も傍聴しました

平川博文議員(都市政策研究会)の「裁判で係争中だから議会では議論するな、と市長は繰り返し言っているが、その法的根拠は何か?」との質問に対し、宮本市長は「習志野市情報公開条例に準じるべき」と答弁するにとどまり、法律上の根拠を示せなかった。
(その後の与党議員の「法廷に公開されている資料だからといって発表することは、原告のためではない」との発言に、傍聴者からは「裁判で明らかにされている事実すら市民に知らせない、という秘密主義はおかしい。原告に対して圧力をかけるような発言もつつしむべきだ」との感想)

市長がこれでは習志野市もOUT!です

3月1日、午前中の市議会を傍聴しましたが、「総務省から条例は合法、運用に疑問」を言い訳に解雇の正当性を言う市長に、「オイオイ、大丈夫」と心配になりました。その後も市長の“傲慢”が議場を混乱させたようですね。
手続きに瑕疵があれば、処分は無効です。行政のイロハですが、習志野市は法治主義の始皇帝以前の状況のように見えます。雇用責任を理解もせず、気に入らないというだけで若者を苦しませる習志野市、宮本市長は許せません。

3月2日習志野市議会傍聴してビックリ

習志野市の解雇手続きはアウトですよ、と国が言っているのに…
日本語がわからない?習志野市幹部

「解雇予告手当はAさんの解雇日(2月29日)までに支払わなければならない。3月18日に支払っているから、解雇手続きに瑕疵(かし)があり、解雇は無効」という宮内一夫議員(新社会党・無所属の会)の追及に対し、宮本泰介習志野市長は
「総務省から①本市退職条例は適法である②昭和23年3月17日付通達で、解雇予告手当の支払いは解雇日と同一である必要がある③福岡地裁の判断については、総務省の見解はない、との回答があり、顧問弁護士と相談して内容を法律的に精査している」と答弁し、総務部長も、条例は適法であると国は言っているが、その法令的な解釈に疑問点があるので、顧問弁護士と相談して内容を法律的に精査している、と答弁しました。

国(総務省)は、「習志野市の退職条例と労働基準法の両方に違反しないようにするためには解雇日(2月29日)までに解雇予告手当を支払わなければいけなかったのに、それをやらなかったから習志野市はアウトですよ。習志野市がそれに違反して3月18日に遅れて支給したことを正当化するために持ち出した福岡地裁の判決は、習志野市のケースと関係ありませんよ」と言っているのに、習志野市長も総務部長もそれが理解できないようだ。いくら顧問弁護士と相談してもアウトはアウト。日本語が理解できない?市の幹部。習志野だいじょうぶ?

市長が叫べば道理がひっこむ?

続いて央(なかば)重則議員(環境みらい)が、Aさんを解雇に追い込むために総務課で3か月間アラ探しをしていた事実を明らかにしようとしましたが…

央議員が「Aさんへの評価の中身は答えられない、と当局がずっと言ってきたが、裁判でようやく当局側の証拠を出してきた。そのうち実習日誌というのがあるが、本人に指導した内容に上司の決裁印を押した正式書類ではなく、本人のアラ探しを赤ペンや青ペンで細かく書き込み、決裁印もない実習日誌を証拠として出してきた。それを清書してまとめた一覧表も証拠としてだしているが、6カ月務めた介護保険課の分は少ないのに、3カ月いた総務課はその倍以上ある。」と発言したところ…

市長が「係争中のことについて議会で話さないよう」猛抗議(正式答弁ではなく、自席から発言)して議場は混乱、議事中断。議長と央議員が協議

休憩後、央議員が「今後のために事実をあきらかにしようとしただけ。能力不足、と1枚の紙で解雇になったが、当局側の証拠を見ると、例えば『5分前に来なかった(といって遅刻したわけではない)『トイレに行って出てくるのが遅い『足が悪いという本人の身体的な特徴もあって作業場に急がなかった『だらしなかった、という、見た目、そういうことのチェックがどうして能力不足に当たるのか疑問に思ったから質問した。裁判所の判決が出るまでこのことを伏せるわけにはいかない。議員の義務として。習志野市で起こった事件ですから。事実を伝えたかったが…能力不足、という判断に疑問を持っている。書類ののり弁状態も含めて。これ止めたの、市長だからね。あなたが私に言ったから議長も混乱してこういう話になった。」と発言。

央議員は議員の本分を貫くため当局の姿勢を正したが、当局は「係争中だから」と一切の回答を拒否しました。

市長が野次をとばせば議事も中断し、自由な発言もできなくなる。こんな議会でいいんでしょうか?習志野市、一体どこへ行く? (3月2日市議会傍聴者)