習志野市障がい者不当解雇事件裁判取り下げについて

各位様

習志野市の障がい者解雇撤回闘争では大変お世話になりました。
Aさんが裁判を継続することができなくなり、昨年4月以来裁判が中断していましたが、残念ながらAさんが裁判取り下げを裁判所に伝え、5月21日千葉地裁がこれを受理した旨、6月6日の新聞に報道されました。習志野市当局は当初「取り下げを認めない」と言っていました。(裁判を継続すれば、あわよくば請求棄却の判決が出る可能性もある、と考えたのかも知れません)
しかも取り下げの意向を裁判所に伝えたAさんに対し「今後は免職処分について、取消請求、無効確認、損害賠償請求等行わない」という趣旨の誓約書を書くよう強要する、ということまでやってきた、とのことですが、さすがにAさんやご家族もこれには応じなかったようです。市側も裁判がこれ以上長引いて習志野市への批判が更に高まること、裁判で市側が敗訴する可能性があることなどを恐れたせいか、最終的に取り下げを受け入れました。
最後まで障がい者いじめに固執する習志野市のあり方は許しがたいと思います。

習志野市障がい者雇用を求める会(準)としてはすでに2018年3月15日付でAさん自身の問題として裁判の継続が困難と判断し裁判の支援は断念するコメントを掲載していますが、ユニオン習志野とともにその後の推移については見守り続けてまいりました。
皆さんに多くのご支援をいただきながら最終的に残念なお知らせになってしまい、申し訳ありません。

Aさんが明るい未来に向かって力強い新たな一歩を踏み出すよう祈るとともに、今後は再び第2、第3Aさん問題が起きないよう今後とも習志野市行政の異常な体質を広く知っていただき、身近な問題として考えていただいて市のあり方を改めていくことに努め、習志野市政がかかえる様々な問題も提起して行きたいと考えます。
これまでの皆様の暖かいご支援に心より御礼申し上げます。

習志野市障がい者雇用を求める会(準)

※なお、訴訟取り下げを報じた新聞記事は、このホームページの「メニュー」→「新聞報道」に掲載しました。そちらをご参照ください。

習志野市障がい者職員解雇問題についてのコメント

                                                                   2018年3月15 日

習志野市障がい者職員解雇問題についてのコメント

 習志野障がい者雇用を求める準備会(以下「準備会」と呼ぶ)

 

 「準備会」は障がい者枠で千葉県習志野市に正規職員として採用されたAさんが、9か月後の2016年2月29日に「能力不足」を理由に解雇された事件をきっかけに活動を始めました。 

 障がい者枠で職員に採用しながら、「能力不足の障がい者はいらない」と切り捨てる宮本泰介習志野市長のあり方は、障がい者と共に働き、共に生きていく社会をつくりだすどころか、障がい者を差別し排除するものであり、許すことはできないという思いでAさんとともに市内の各駅頭での街頭宣伝、署名集めなどの活動や毎回の裁判の傍聴への呼びかけを行ってきました。

 「準備会」は下記事項を方針としてきました。

  1. 習志野市にAさんの解雇撤回を求め職場に復帰させること
  2. 市内外に呼びかけAさん裁判を支援すること
  3. Aさんの解雇問題を通じて習志野市の行政の異常なあり方を市内を中心に幅広く知っていただき、身近な問題として考えていただくこと

 

「準備会」は定期的に会合を開き、市内外の方にご参加いただき、障がい者の方々や地域・職場で障がい者を支えている方々のご意見やお話もうかがい、意見交換をし、街頭宣伝と裁判傍聴への呼びかけを行ってきました。

新聞、雑誌などメディアもこの問題を取り上げ、全国に支援運動が広まりました。

裁判は毎回傍聴席を満席にするという、民事では例のないもので、如何に皆さんの関心が深かったかが伺えました。

裁判を通じて市当局がAさんを解雇したやり方の異常な実態も明らかになってきました。

市長に解雇撤回を求める署名も1396筆お寄せいただき、6月13日に第4回目の口頭弁論が予定され、勝利に向かって大きく前進していました。

 

ところが残念なことに突如裁判が延期になってしまいました。度重なる裁判やその準備で心労が重なったせいかAさんの精神状態が不安定になり、裁判の継続が難しい状態になったのです。

準備会としては経過を見守ってきましたが、Aさんの状態は改善されず、裁判に出席することが厳しい状態であると伝えられ、裁判が中断になっている状態です。

今後裁判をどうするかについてAさん自身が決めていくことは言うまでもありませんが、準備会としてはこれ以上Aさんが裁判を継続することはAさん自身に負担が大きすぎ、Aさんのためにもならないと判断し、実に残念ではありますが、準備会の上記方針であるところの

1.習志野市にAさんの解雇撤回を求め職場に復帰させること

2.市内外に呼びかけAさん裁判を支援すること

については、断念せざるを得ない、と判断するに至りました。

 

 準備会は活動を通して障がい者の方々、更に障がい者とさまざまな形で関わっている方々からのお話もうかがい、障がい者問題、障がい者雇用問題などについて議論し、多くのことを学ぶことができました。障がい者雇用問題も含めた習志野市の異常な実態も分かりました。

2018年4月からは企業や役所において障がい者の法定雇用率が引き上げられます。しかし、これだけで解決できる問題でしょうか?法定雇用率を満たすためとりあえず障がい者を雇用してはみるものの、障がい者を職場に受け入れる努力も環境づくりも行わず、いつでも解雇・雇い止めを行い、新しい障がい者を雇うことで不安定な雇用を続けさせようとする、そんな障がい者雇用のあり方を変えていくべきではないでしょうか。

私たちは再び第2、第3のAさん問題が起きないよう今後とも習志野市行政の異常な体質を広く知っていただき、身近な問題として考えていただいて市のあり方を改めていくことに努め、習志野市政がかかえる様々な問題も提起して行きたいと考えます。

この間皆様からいただいたご支援、心のこもったメッセージやサポートに心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。

 

訃報

前習志野市議会議員の木村静子さんが19日朝入院先の病院で急逝されました。
木村さんは持ち前の正義感から習志野市のためだけでなく、平和運動に長年尽力されて来られました。習志野市長による障がい者不当解雇問題でも毎週のように駅頭署名活動に参加され、習志野市障がい者雇用を求める会(準)の中心的存在として、変わらぬ笑顔で運動を支えてくださいました。

あまりに突然なお別れ、本当に残念で仕方ありません。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

                                

19日(月)市議会での立崎議員一般質問、行われることになりました。

6月習志野市議会の一般質問で

19日(月)立崎誠一議員(民意と歩む会)午前11時
 4 職員の不当解雇問題について

が取り下げになる、と一旦お伝えしましたが、当初の予定通り行われることになりました。二転三転して申し訳ありませんが、傍聴にご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。

19日(月)の市議会一般質問は取り下げになりました

6月習志野市議会で

19日(月)立崎誠一議員(民意と歩む会)午前11時
 4 職員の不当解雇問題について

が予定されておりましたが、都合により、取り下げになりました。傍聴を予定されていた皆さん、大変申し訳ありません。

 解雇問題や障がい者問題について一緒に考えてみませんか? 「習志野市障がい者雇用を求める会」(準) 毎月おしゃべりや交流を行っています。皆さんのご参加をお待ちします。
 次回は6月28日(水)18時30分~ 菊田公民館

なお、前にもお知らせしましたが、毎週水曜日に行っていた駅前署名活動は一旦お休みします。再開する場合は改めてお知らせします。

3月習志野市議会傍聴をお願いします

 2月17日の解雇撤回裁判第2回口頭弁論で、解雇の口実を見つけるため習志野市当局が3か月間Aさんを「クビきり部屋」に異動させ、一日中監視し、職員にも密告を奨励していたことが明らかになりました。「5分前に出勤するように指示したのに3分前に出勤した」「ネクタイがまがっていた」「職場の自動販売機に寄りかかってジュースを飲んでいた」など、愚にもつかないことを解雇原因としてあげ、しかも「評価60点未満だから解雇した」という当局の主張について「60点未満解雇」の法的根拠も示せ ず、解雇の根拠とされる上司の「勤務実績報告」についても墨塗りのままで開示しない、という答弁を被告習志野市側の弁護士が行ったため、裁判長ですら「それでは解雇が正当かどうか確認できないですね」と指摘しました。
   また、労働基準法では本来1カ月前に解雇予告通知をしなければいけないのにたった1週間前に母親まで呼び出して解雇予告通知を行い、解雇予告手当も解雇日(2月29日)までに支払わず、3月18日になってやっと支給したのは間違いである、という国の判断も出ました。
 
 3月議会では5人の議員がこの問題で一般質問を行います。お忙しいところ恐縮ですが、是非議会傍聴へのご参加をお願いいたします。添 付書類をご覧ください。

 議会一般質問の日程は

3月1日(水)午前10時から 
 宮内 一夫(新社会党・無所属の会):質問の1番目
   1 障がい者枠採用の職員解雇問題について

    同 午後2時から   
 央(なかば)重則(環境みらい):質問の1番目
   1 障がい者枠採用の職員解雇問題について

3月7日(火)午前10時から
 立崎 誠一(民意と歩む会):質問の3番目
   3 職員の解雇問題について

    同 午前11時20分から
 谷岡 隆(日本共産党):質問の6番目
   6 条件付採用職員の分限免職(解雇)の問題について
     (1) 勤務実績報告書について
     (2) 職務遂行能力の評価と改善可能性について

3月8日(水)午前11時20分から
 平川 博文(都市政策研究会):質問の8番目
   1 市長の政治姿勢について
     (8) 障がい者雇用問題は、その後どうなっているのか