3月7日、8日市議会で市の姿勢ただすも市長反省せず

3月7日市議会を傍聴しました
障がい者を解雇するため習志野市当局が3か月にわたり、異様な「監視・密告」体制をAさんにとっていた事実が明らかに。
解雇は裁量権の乱用、と市の姿勢ただす。

立崎誠一議員(民意と歩む会)
 2015年12月から翌年2月までの3か月間、A さんを解雇するために徹底した監視体制、職員からの密告奨励を行ったことが、市当局が裁判所に提出した「監視記録」で明らかになった。「トイレに行きたいと言い出した。係長が案内し、連れていったが、遅れても急がない」「植木にぶつかり、倒してしまった。」などAさんの足が不自由なことを全く無視している。「自動販売機に寄りかかり購入したジュースを飲んでいた、と報告があった」と総務課全体でAさんのことを密告しろと言っている。「係長が席を外すとあくびをしていた」これも密告。そのほかにも「ネクタイが曲がっている」「8時28分に出勤。それもけしからん」と言っている。3か月後に解雇することを前提に証拠を集め、解雇の理由として使った。こんなことばかりやって職員を一人前に育てられない上司こそ、その資格が問われる。障害者は健常者にはわからない、それぞれの痛みを抱えており、それらを含めて障害者を一人前に育てようという心構えがあってしかるべきだ。相性が悪いやつだ。気に食わない奴だからクビにしてしまえ、こういう姿勢は習志野市の随所に見られる。

谷岡隆議員(日本共産党)
 条件付き採用直後の解雇という、ふつうあり得ないことをやっていながら、習志野市当局は解雇の指針も作っていない。処分の根拠になった上司の書いた勤務実績報告書を本人にも開示しない。本人に弁明の機会も与えず、6か月の条件付き採用が終わる当日に、条件付き3か月延長を伝える。解雇日のわずか1週間前に解雇予告。こんないい加減なやり方で、改善可能性も十分追求せずに解雇したのは、裁量権の乱用であり無効、ということをこれまで主張してきた。解雇予告手当で労働基準法違反の事実も明らかになった。同じような不当解雇事件で45年前に習志野市は裁判で敗訴している。習志野のように「一人の管理職の意見だけで解雇」できる、などという市はほかにない。
 その評価項目も、例えば「勤勉」の項は「極めて不まじめで何の役にもたたない」「不まじめで陰日向があり勝手に席をはなれたり雑談したりする」「普通に仕事をしている」「仕事に努力している」「非常にまじめで常にこつこつ仕事をしている」の5段階で曖昧な表現ばかり。全項目が普通の評価だった場合、全部足してやっと60点を超すくらいだろう。60点に達しないから解雇、というのはおかしい。
(傍聴者からは「与党議員の品のない野次がひどかった。市民として恥ずかしい」との感想)

3月8日市議会も傍聴しました

平川博文議員(都市政策研究会)の「裁判で係争中だから議会では議論するな、と市長は繰り返し言っているが、その法的根拠は何か?」との質問に対し、宮本市長は「習志野市情報公開条例に準じるべき」と答弁するにとどまり、法律上の根拠を示せなかった。
(その後の与党議員の「法廷に公開されている資料だからといって発表することは、原告のためではない」との発言に、傍聴者からは「裁判で明らかにされている事実すら市民に知らせない、という秘密主義はおかしい。原告に対して圧力をかけるような発言もつつしむべきだ」との感想)

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