障害者男性 習志野市を提訴(2016/10/12報道)

 

東京新聞2016/10/12千葉中央版 掲載

障害者男性習志野市を提訴
市民のため働きたい
代理人「市、環境づくり怠った」
習志野市に採用され試用期間の終了直前に解雇された障害者の男性(二八)が十一日、障害者という理由での不当な解雇だったとして、市に解雇取り消しなどを求める訴えを千葉地裁に起こした。提訴後の記者会見で男性は「未熟な点はあったが、一生懸命働いていると訴えても、評価してもらえなかった。裁判で解腰取り消しが認められたら、習志野市民のために働きたい」と話した。
生まれつき左足が不自由な男性は小甲高校と普通学級に通い、昨年春に関西の大学を卒業した。「利益を追求せず、人のために働ける」と公務員を志し、障害者枠の一般事務職員を募集していた市に応募。筆記試験と面接に合格し、昨年六月から正規雇用された。
男性は半年間の試用期間一中、介護保険課でデータ入力や窓口対応などを担当。接客が苦手で入力ミスもあったため、試用期間が三ヵ月延長された。その後、総務課では国勢調査の事務、会議の設営・記録などを担当。先輩や上司のアドバイスに耳を傾け「大きなミスなくできた」との実感はあったが、今年二月末に解雇された。
男性は労働組合「ユニオン習志野」の支援を受け、復職を求めたが、労使交渉は不調に終わった。金銭での和解などではなく復職が目的のため、男性は「裁判で勝つしかない」とアルバイトで生計を立てながら、提訴の準備を進めてきた。
男性は「障害があっても、できることはいっぱいある。自分が復職することで、差別されたり、いじめられたりしている障害者のためになる」と言葉に力を込めた。
会見で代理人弁護士の山本志都弁護士は「障害者枠で採用され、新任であることが考慮されず男性は解雇された。能力不足を理由として障害者を解雇できる前例を作った習志野市は罪深い。障害者を同僚として受け入れ、一緒に働ける環境づくりも怠った。解雇は違法で取り消されないといけない」と話した。
(服部利崇)

 

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