裁判でも宮本市政の異常体質が明らかに(2017.3.15)

「能力不足」を理由に障がい者を解雇した宮本泰介市長への怒りが広がる

裁判でも宮本市政の異常体質が明らかに 

 習志野市の宮本泰介市長が障がい者のAさんを「能力不足」と決めつけて解雇してから1年がたちました。障がい者を「能力不足」で解雇した宮本市長への怒りが広がっています。解雇撤回を求める署名は700筆をこえました。解雇撤回を求める裁判も行われ、次々と宮本市政の異常な体質が明らかになっています。

■「勤務実績報告書を開示しない」と言い続ける宮本市長

 宮本市長は、Aさんを「能力不足」とした唯一の理由として「勤務実績報告書で60点に達しなかった」ことをあげています。しかし、なぜ60点に達しなければ解雇されるのかという点は、まったく明らかにしていません。しかもAさんを採点して勤務実績報告書をつくったのは、Aさんの直属の上司。たった一人の主観的な評価で勤務実績報告書がつくられているのです。また、「勤務実績報告書の各評価項目について、Aさんがそれぞれ何点だったのか」という質問に対して、習志野市側の弁護士は「開示するつもりはない」と裁判で言っています。「勤務実績報告書で能力不足と判断した。しかし、その中身は明らかにしない」という宮本市長。Aさんが解雇されて1年がたつのに、Aさんに開示された勤務実績報告書は墨塗り状態で、いまだに闇の中です(上図は当局が内容を隠している「のり弁」勤務評価:評価の内容も、主観的なものばかり。とても客観的な評価とは言えません)

■足が不自由なAさんに「もっと早く出勤しろ」と「指導」した宮本市政

 しかも、習志野市が裁判で出してきた「Aさんに対する能力不足の証拠」は、本当に驚くものばかりです。Aさんを総務課に異動させた上で、一日中Aさんを監視状態におき、Aさんの一日の動向をチェックしていたのです。「就業時間5分前に着席するように指導したが、3分前に着席した」「ワイシャツがズボンから出ている」「ネクタイがまがっている」「自動販売機に寄りかかってジュースを飲んでいたという報告があった」・・・こうした解雇理由にもならないことが「能力不足」の証拠として裁判に出されているのです。まるでどこかの独裁国家のような異常な監視体制です。必死に解雇理由を探していたようです。

 足が不自由なAさんが就業時間前に出勤しているにもかかわらず、「5分前に出勤しろ」と指導する習志野市。「能力不足の障がい者は解雇して当たり前」と言い放つ宮本市長。

 Aさん解雇事件は、こうした宮本市長のあり方を許すのかどうか、一人一人に問われています。ぜひ、ともに解雇撤回の声をあげてください。

■障がい者雇用率で千葉県最低の習志野市

 本来、自治体こそが障がい者をもっと雇用し、障がい者とともに働き、ともに生きていく社会をつくる責任があります。ところが、習志野市は障がい者雇用率について、千葉県最低。法定雇用率2・3%を守ってきませんでした。厚生労働省千葉労働局から「習志野市はもっと障がい者を雇用するよう」指導が入りました。
 そして習志野市は法定雇用率をクリアするためだけにAさんたち障がい者を雇用した、と公言し、障がい者とともに働く職場環境をつくる姿勢はゼロ。「障がい者だからと言って特別の配慮はしない」と総務部長が言っていることからも明らかです。結局、Aさんは解雇され、Aさんと同じ障がい者枠で採用された職員も退職してしまいました。

 「能力不足の障がい者はいらない」という宮本市長。ここには、人間に対する優しさや愛情、障がい者とともに働き、ともに生きようという姿勢はまったく感じられません。効率や成果ばかりを求め、人間一人一人を大切に扱わない。人間を一方的に「能力不足」などと評価する宮本市長の傲慢(ごうまん)なあり方を許せませんし、「障がい者を能力不足で解雇」という宮本市長がやったことを認めれば、人間にとって大切なことを決定的に失ってしまうと思います。Aさん不当解雇から1年。宮本市長への怒りは深く、広く、着実に広がっています。街頭宣伝では、「自分の身内にも障がい者がいる。この解雇だけは絶対に許せない」と涙を流しながら語る方や、「解雇撤回の署名を地域で集めます」という方などと出会い、解雇撤回の声は大きく広がっています。
 みんなが声をあげること。このことがAさん解雇を撤回させ、人間が大切に扱われる社会をつくりだす一歩です。ぜひ、一緒に声をあげてください。
 3月市議会でも5人の議員から、解雇問題について市長の姿勢をただす質問が相次ぎました。

次回裁判は 4月7日(金)

午後1時30分から千葉地裁601号法廷

※傍聴券配布のため1時15分までに千葉地裁においでください

 習志野市障がい者雇用を求める会(準)

ホームページ http:mayday.sub.jp/n.koyou/ 
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 (連絡先) 電話 047-429-8335                            メール union5nara@yahoo.co.jp

 

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