「日米軍事一体化の象徴としてオスプレイ」ー木更津からの報告と決意

 

●護憲・原水禁清水木更津地区実行委 原田義康さん
みなさんこんにちは。木更津よりまいりました原田といいます。私の方からは、陸上自衛隊木更津駐屯地におけるオスプレイの現状と私たちの取り組みについて簡単に報告をさせていただきます。
木更津地区では2017年2月から、オスプレイの整備体制が始まりました。対象となるのは普天間基地のMV22オスプレイ24機、そして2018年度から導入した陸上自衛隊のオスプレイ17機です。
当初の説明では3~4か月に1機が仕上がり、年間5機から10機、整備が終わるという説明でありましたけど、実際はこれまで7機、普天間のオスプレイがやってきまして、現段階においてまだ4機しか整備が終了していません。全ての機体が20カ月以上を要するということになっています。これはどういうことを意味するかというと、過酷な訓練によってガタガタになった状態で木更津に来ているのではないかと思います。ですから、普天間の24機の多くが未整備のまま、日本国中を飛び回っているという危険な状況にあります。
昨年7月には新たに再整備の国際入札が行われまして、今年になってようやく発表されました。今まで同様スバルと、新たに日本飛行機が整備をすることになっています。また2023年からは、アメリカ海軍のオスプレイもこれらによって整備をされることになります。合わせて51機、そして横田の空軍オスプレイを入れると61機ものオスプレイがこの首都圏を飛び回ることになります。
いまひとつが陸上自衛隊へのオスプレイの配備でございます。防衛省は当初、佐賀空港に配備を予定していたわけですけれども、有明海漁協等の強硬な反対にあい、今日まで着手ができていません。一昨年12月にわたなべ木更津市長が防衛相に出向いて助け舟を出しまして、5年間という期間であるならば木更津市として配備に協力をしましょうということで、当時の河野防衛大臣がそれでいいと言ったことを受けて、木更津市に5年間の配備を行うことになりました。
昨年の7月10日を皮切りに、これまで7機のオスプレイが木更津基地に来ています。今年度中には17機全てが配備されることになっています。今年の8月からは基地外での訓練も始まりました。地域の住民からは騒音や振動がひどいという声が聞かれますし、また木更津は漁を営んでいる方も多いのですけれども、夜間訓練は何時から何時まで行うんだと聞きますと、夜間訓練の時間を発表するとゲリラ等に襲われる恐れがあるので公表はできないという答えが返ってまいりました。現在、訓練の途中でも、住宅密集地上空をオスプレイがヘリコプターモードで飛行していることが何度も目撃されています。
さらにこのオスプレイについては、私たちは、住民の命と暮らしを守るという他にも、安倍政権から強化されてきた日米軍事一体化の象徴としてオスプレイがあると思います。日本の平和、さらには東アジアの平和と安定のためには何の役にもたたないオスプレイです。
私たちは引き続いて、オスプレイの整備拠点廃止、そして陸上自衛隊オスプレイ配備の中止に向けて、取り組みを進めてまいりたいと思います。全国の反基地、反オスプレイの闘いに学びながら今後も闘いを進めていきます。共にがんばりましょう。

改憲戦争阻止!闘いの現場はここに 大行進呼びかけ人 高山俊吉さん 11・7労働者集会

11月7日、関西生コン支部、港合同、動労千葉、国鉄闘争全国運動、改憲・戦争阻止大行進の5団体の呼びかけによる11月労働者集会が開催され、全国から2150人が結集した。

大行進の呼びかけ人の高山さんの発言の一部を紹介する。

●高山俊吉
呼びかけ人の高山です。よろしくお願いします。
その最初に一言だけ、今回の衆院選の総括をしておきたい。私の総括です。
二つのことだけ言いたいと思います。
自民党が単独過半数をとったとか、改憲の発議には3分の2を要する、これを超えたという報道がなされている。実体はいかなるものか。自民党を支持する行動を投票という形によって示した人というのは、1900万人台です。1900万人というのは有権者の2割を割っている数です。有権者の2割に達しない人しか自民党を積極的に支持する行動をとらなかったという事実、そのことを見抜く必要があります。
多くの人たちは反対をし、あるいは首をかしげて疑問の目をもってみている。この状況がこの国の実情だ。この間の選挙で3分の2以上の議席をとった、今回の選挙でも改憲野党も加えて3分の2以上の議席をとっているこの与党勢力が、どうして改憲の提案を発議できないのかということを考えよう。なぜしないんだろう。どうしてこの間何年もそれができないんだろう。それは、いまお話したような勢力しか、実はそれが彼らの実像でしかないということ。反対をする者が実は非常に多いということ。選挙のからくりによっておかしなことが行われているけれども、人民の多くが批判をし、あるいは疑いの目をもって見ていることが分かったということです。
それにしても、自民党を支える野党共闘、この野党共闘は自民党と対決するものではなかったかと思っている人がこの中におられるとすれば、それは間違いです。野党共闘というのは自民党を支える運動だ。あの枝野が言ってることと、岸田が言ってることはどこが違うのかっていう声があったでしょう。その枝野を支えようと共産党が言ってるんだから、どういうことになるか。全体が翼賛の国会にしかならないでしょう。何をもって野党か、どこに違いがあるか。これがいったいこの国の政治だとするならば、国会は芝居小屋だと言ったのは本当にその通りだ。
闘いの現場はどこにあるのか。闘いの現場はここにある! 闘っている人たち、闘う労働組合、その人たちと連帯する多くの人の、その心の内にある。その行動が具体化したときに、私たちはこの社会を根底から変える。そのことを私は断言したいと思う。

陸自大演習に反対! 全国各地で抗議行動

9月15日新潟

9月15日から開始される陸上自衛隊14万人の九州大演習に対して、新潟県では、「とめよう戦争への道・百万人署名運動」が呼び掛けて地元の自衛隊基地に対して、演習中止の要請(請願)行動が取り組まれました。

9月15日は、地元住民ら7人が上越市の陸上自衛隊高田駐屯地に行きました。
1-高田
18日には、新発田市の陸自新発田駐屯地に19人で要請に行きました。

3-新発田2

9月19日 岡山

陸上自衛隊演習反対!日本原駐屯地申し入れ。続いて13:30から三軒屋駐屯地に申し入れ

長崎県佐世保市の陸自相浦駐屯地への抗議申し入れと市内デモをおこないました。

陸自大演習反対! 朝霞駐屯地への抗議申し入れ行動のため
朝霞駅からデモ

画像

千葉駅前で、オスプレイ木更津配備反対!陸自大演習反対の街宣行動

(速報)オスプレイはいらない!陸自大演習への出動を許すな!10・10 木更津行動 駐屯地に申し入れ

木更津駅西口前でリレートーク
市内をデモ

木更津オスプレイの町にするな!  戦争のためのオスプレイはいらない! 自衛隊のオスプレイ配備反対! 住民と自衛官の命を危険にさらすな! 自衛官の搭乗を強制するな! 陸自大演習への動員反対!

大行進千葉のメンバー 駐屯地に申し入れ 
総括集会 発言する学生

日米軍事一体化の象徴

「自衛隊V22オスプレイと同じ海兵隊MV22もF35Bのエンジンを運べる。「いずも」も「かが」もオスプレイも発着艦が可能だ。これは日米軍事一体化の何物でもない。米海軍CMV22、海兵隊MV22、陸自V22の整備拠点が木更津になる。技術も使い道も共有する。木更津基地は、まさには日米軍事一体化の象徴であり要になる」

現在、海自のヘリコプター搭載護衛艦(ヘリ空母)の「かが」と「いずも」は、F-35B戦闘機搭載する「軽空母化」に向けた改修工事が行われていて、米海軍の強襲揚陸艦( F-35Bとオスプレイを運用するライトニング空母)と同じ用途にするという。
航空自衛隊は2023年までに18機を導入し、「いずも」「かが」に搭載するという。

日本政府は、「いずも」と「かが」での米海兵隊のF35Bの発着を要請し、10月3日「いずも」でF35Bによるの発着試験を行った。日本の空母「いずも」の最初に使うのは米軍戦闘機だ。一緒に使うということだ。

自衛隊V22オスプレイと同じ海兵隊MV22もF35Bのエンジンを運べる。「いずも」も「かが」もオスプレイも発着艦が可能だ。これは日米軍事一体化の何物でもない。

米海軍CMV22、海兵隊MV22、陸自V22の整備拠点が木更津になる。技術も使い道も共有する。木更津基地は、まさには日米軍事一体化の象徴であり要になるということ。

21年度軍事費の概算要求では新たな格納庫整備費として84億円を計上。同駐屯地を日米オスプレイ共通整備基盤とすることで、「5年以内」とされる陸自V22の「暫定」配備が、恒久配備に。

護衛艦いずも「空母化」へ 8.6ヒロシマ実行委員会が緊急抗議行動

防衛省は5日、「空母化」に向けて改修中のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」に、最新鋭ステルス戦闘機F35Bが発着艦できるかを確認するため、3日に四国沖で検証作業を行ったと発表した。

検証には米海兵隊が協力してF35Bを飛ばし、実際にいずもに発着艦した。海上自衛隊の艦艇にF35Bが発着艦するのは今回が初めてで、岸信夫防衛相は5日の記者会見で「日米の相互運用性の向上に資するものだ」と強調した。

F35Bが発着する際の熱に耐えるための甲板の耐熱化といった改修は同型艦「かが」でも実施している。岸氏は、いずもについて令和6年度末からの定期検査で、かがについては同8年度末からの定期検査で、搭乗員待機区画などを整備する2回目の改修を行うことを明らかにした。

  • 朝日新聞
  •  護衛艦いずも、米軍F35Bで発着艦検証へ 事実上の空母

  • 防衛省は30日、事実上の空母とする海上自衛隊護衛艦「いずも」に米軍の戦闘機F35Bを発着艦させる検証を実施する、と発表した。太平洋上で10月3~7日の間に予定している。

    いずも型護衛艦は、政府が2018年末に決定した防衛計画の大綱(防衛大綱)などで、事実上の空母化を図り、STOVL機を運用できるようにすると明記した。これを受け、今年6月末までに甲板の耐熱性を向上させるよう改修した。今回、実際にF35Bをいずもに発着させて、改修結果を検証する。 空自トップの井筒俊司航空幕僚長は30日の記者会見で「将来のいずも型護衛艦におけるF35Bの運用に向け、今回の検証は必要不可欠」と語った。(松山尚幹)

オスプレイはいらない!陸自大演習への出動を許すな!10・10 木更津行動へ

■「台湾有事」ー 戦争の危機が迫っている!
菅政権は4月の日米首脳会談で、「台湾有事」を想定した日米安保同盟の強化と「日本の防衛力強化」を明言しました。これは米軍と共同して台湾海峡に軍事介入することも辞さない公言したのです

■9~11月、過去最大規模の軍事演習
陸上自衛隊は9月15日から11月下旬にかけて、過去最大規模の演習を開始しました。「尖閣諸島の領有権を巡る有事」や「台湾有事」を想定し、九州・沖縄・南西諸島への自衛隊約10万人、車両約2万両、航空機約120機が出動する軍事演習です。そして海上自衛隊、航空自衛隊、在日アメリカ陸軍も参加するという、対中国戦争を念頭にした大軍事演習です。
中国は「日本の軍事的な野心」と強い警戒感を示し、北朝鮮は「無分別な武力増強が破壊的災難をもたらす」と激しく非難しています。
木更津基地配備の陸自オスプレイは、8月26日から百里基地、館山基地、東富士演習場へと本格飛行訓練を開始しました。そして陸自大演習へのオスプレイ出動も不可避です。

■10・10 木更津行動へ
政府や自衛隊は、「南西諸島防衛のためにオスプレイが必要」と、佐世保の相浦駐屯地の水陸機動団という「日本版海兵隊」を戦地に輸送するということは、中国と戦争すると言うことです。絶対に反対しなければなりません。陸自の大規模軍事演習反対!オスプレイの出動を許すな!10月10日木更津行動へ!

10・10木更津行動
◇午後1時~JR木更津駅西口結集  リレートーク
◇午後2時デモ出発
◇午後2時50分 駐屯地申し入れ行動
◇午後3時10分吾妻公園
総括と行動提起 午後3時半 解散

 

陸自大演習支援に佐世保の米海軍/民間フェリーで第2戦車隊が北海道から九州 JR貨物が軍事輸送

陸自大演習 マスコミ報道 9月15日~23日

●「無分別な武力増強が破壊的災難をもたらす」北朝鮮、陸自演習を非難 (デイリーNKジャパン)2021/9/24

北朝鮮、自衛隊演習を批判 「敵基地攻撃」に警戒感 (共同)2021/9/24

「留守番部隊」が射撃訓練 陸自、山形で大演習公開

陸自の大規模軍事演習反対!

20年にわたる対テロ戦争という名のアフガニスタン侵略戦争に敗北したアメリカは、世界支配の体制の崩壊と国内矛盾の爆発と支配危機を乗り切るために、米中対立をあおり中国との戦争に向けて米軍の再編を進めている。そして日本政府は、改憲・戦争に突き進もうとしている。
過去最大の5兆4797億円となった防衛省の22年度概算要求では、沖縄本島(うるま市)の陸上自衛隊勝連分屯地に地対艦ミサイル部隊を配備する方針が発表された。

奄美大島、宮古島に続き、石垣島、沖縄本島への配備で南西諸島全体をミサイル基地化しようとしている。

8月末には自衛隊が英軍や米・豪軍と沖縄南方の海上で共同訓練を実施し、海上自衛隊護衛艦「いせ」に米海兵隊オスプレイが着艦する訓練も行われた。横須賀基地には英空母クイーン・エリザベスとともに、米空母カール・ビンソンが最新鋭のステルス戦闘機F35CやCMV22オスプレイを搭載して寄港した。

さらに、陸上自衛隊は9月15日、全国の全部隊による「陸上自衛隊演習」を11月下旬まで約2カ月半の日程で始めた。「台湾有事」や「尖閣諸島の領有権」を巡る有事での、九州・沖縄への部隊投入、対中国戦争を念頭に、隊員約10万人、車両約2万両、航空機約120機が参加する軍事大演習だ。
このように戦争に向けた動きがかつてない勢いで加速する中、オスプレイ木更津基地配備反対闘争は、ますます重要になっている。

9月10日 木更津駅前
9月16日 防衛省前