北海道全域オスプレイ展開、進む「道場」化 1日から日米共同訓練

北海道全域オスプレイ展開、進む「道場」化 1日から日米共同訓練

 10月1日から始まる陸上自衛隊と米海兵隊の日米共同訓練は、陸自の師団司令部が初めて参加して日米の指揮レベルで連携を図る、より実戦的な大規模訓練となる。南西諸島周辺で活動を活発化する中国を念頭に、道内7カ所の演習場などを島しょ部に見立て、米軍の輸送機オスプレイを初めて道内全域で展開。米軍と自衛隊の一体化が加速する中、米軍側が望む広大な演習場を持つ北海道の「訓練道場」化はさらに進むとみられる。

<社説>オスプレイ飛来 不安が多く容認できぬ 北海道新聞

 米海兵隊の輸送機MV22オスプレイ5機が、おととい陸上自衛隊丘珠駐屯地に到着した。訓練で札幌に飛来するのは初めてだ。道内の自衛隊施設であすから始まる日米共同訓練に参加する。

 オスプレイは開発段階から墜落などの重大事故が後を絶たない。昨年は沖縄で部品や水筒の落下事故が相次いだ。人口190万人を超す札幌やその周辺で同様の事故が起きれば惨事を招きかねない。

 道内でのオスプレイ訓練は昨年12月以来で通算4回目となる。地元自治体との調整なしに市街地や酪農地帯周辺を飛行する見通しだ。危険が指摘される軍用機の飛来が常態化する傾向にある。

 道民の不安を置き去りにして訓練を強行するのは容認できない。

 米海兵隊と自衛隊は中国の脅威を念頭に南西諸島の防衛力強化を進める。来月14日までの共同訓練では、丘珠を拠点に各施設を島しょ部に見立てた訓練を行う。

 オスプレイは陸自矢臼別演習場のほか、上富良野演習場、然別演習場などへの飛来を計画する。米空軍のCV22も、東京の横田基地を拠点に参加する。

 演習場周辺の酪農地帯では、オスプレイ特有の低周波音が牛の搾乳や生育に悪影響を及ぼす恐れがあり警戒が必要となる。

 また、日米両政府間の合意見直しで、MV22の山岳地帯での訓練高度が約150メートル以上から、約90メートル以上に引き下げられた。低空飛行の実施で事故リスクが高まることが懸念される。

 問題なのは、飛行ルートが非公表であることだ。オスプレイが突然上空に現れ、産業活動や日常生活を脅かすことになりかねない。

 鈴木直道知事には道民の安全を守る責務がある、政府を通じ米側に公開の徹底を求めるべきだ。 故障も相次いでいる。米空軍は先月、CV22の飛行を一時停止した。エンジンとプロペラのローターをつなぐクラッチがかみ合わなくなる不具合が続発したためだ。 オスプレイは両翼の可動式プロペラの角度を変えることでヘリコプターのような垂直離着陸と固定翼機並みの飛行ができる。 その特殊なプロペラ構造が影響した可能性もある。米軍には原因を究明し、説明してもらいたい。 国民を米軍機の危険にさらしかねない実態に、政府は敏感であるべきだ。沖縄の基地負担軽減を目指すなら、基地や訓練の国外移転を米国に要求するのが筋だろう。

【オスプレイ反対】訓練控え…抗議活動 札幌市中心部

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10月1日から矢臼別演習場などで行われる日米共同訓練へのオスプレイの参加反対を訴える抗議活動が札幌市で行われました。

札幌市中心部で行われた抗議活動には、市民らおよそ300人が参加。

10月1日から道東の矢臼別演習場などで行われる日米共同訓練に、沖縄のアメリカ海兵隊が所有するオスプレイの移転訓練が含まれることに対し、反対の声を上げました。

防衛省はオスプレイの飛行時間や経路を公開しておらず、市民団体は「昼夜を問わず低空飛行を行うオスプレイの騒音は市民生活に甚大な影響を与える」として、オスプレイの訓練への参加反対を訴えました。

9/28(水)「どさんこワイド朝」  9/28(水)5:21

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