日本の国会でのウクライナ大統領ゼレンスキーが演説することの意味

ゼレンスキーは各国の議会で演説し、ウクライナへの軍事支援やロシアへの経済制裁の強化などを求めてきた。
日本の国会でも同じことを要求するだろう。
3月1日衆議院2日参議院での決議「ウクライナと共にある」、「れいわ」を除く「全会一致」で採択された。
この国会決議は、「国際平和」や「ウクライナの人々の生命」を守ることに全力を尽くすという立場を越えて、ロシアと交戦状態にあるウクライナ政府と「共にある」=「共に戦う」と宣言している。
「別に軍事的に共に戦うと言っているわけじゃない」は、世界では通用しない。この決議をみてウクライナは日本を「味方」と思うだろうし、ロシアは「敵国」と受け止めるだろう。
岸田内閣としてはウクライナと「共にある」ことを示すために最大限の支援(軍事支援を含む)に踏み切るのは当然ということになる。
共産党は「共にある」決議に賛成した。ではロシア軍と戦うための軍事支援要求するゼレンスキーの国会演説に賛同し拍手するのであろうか。
日本は、防弾チョッキやヘルメットなど軍事支援を行い、ウクライナ外国人義勇兵(その多くが極右ファシストだと言われている)が日本が送った防弾チョッキを着ている写真を、防衛大臣の岸信介がフェースブックで「無事ウクライナ兵」に届いた」と投稿を行ている。
日本の国会でのゼレンスキーの演説を認めることは、ロシアとウクライナの「和平」ではなく、ウクライナの「軍事的勝利」を日本国として要求することになるのではないのか。
 これは事実上の日本が「戦争当事者」となることを意味する。

これは大変なことだ

日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」という憲法9条を事実上放棄することを意味する。
日本政府が支援する、寄り添うべきは、戦争を遂行する大統領ではない。
戦争に巻き込まれ日々殺されているウクライナ民衆だ。

3・18付の共産党の「赤旗」に、

 ゼレンスキー大統領の国会で演説することへの是非を問われ 「日本の国会が受けるのは当然」と共産党志位委員長が答えたとある。

イスラエルは武器供与を、ウクライナ大統領が国会で演説 ロイター

[リビウ(ウクライナ) 20日 ロイター] – ウクライナのゼレンスキー大統領は20日、イスラエル国会でビデオ演説し、ウクライナへのミサイル防衛システムの提供やロシアへの制裁発動を求めた。

イスラエルのラピド外相はゼレンスキー氏に対し、ウクライナの人々に「できる限り」の支援を続けると表明した。

ウクライナ・ロシア危機の調停役を務めるイスラエルは、ロシアのウクライナ侵攻を非難しているが、イスラエル軍が親イラン武装勢力をたびたび攻撃している隣国シリアで影響力を持つロシアとの関係が緊迫化することを懸念している。ウクライナに野戦病院やその他の人道支援は提供している。

ユダヤ系であるゼレンスキー氏は「イスラエルのミサイル防衛システムが最高であることは誰もが知っている。あなた方は間違いなくウクライナの人々、ウクライナのユダヤ人の命を救うことができる」と強調。

「なぜ、あなた方から武器を受け取れないのか。なぜ、ロシアに強力な制裁を科したり、ロシア企業に圧力を掛けたりしていないのか」と質問を浴びせた。

ゼレンスキー氏は、パレスチナ自治区ガザで過激派が発射したロケット弾の迎撃に使用されているミサイル防衛システム「アイアンドーム」に言及した。

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