「オスプレイで牛暴れる」 北海道で日米訓練予定 地元自治体は反発

11/12(金)朝日新聞

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米軍の輸送機オスプレイを使った日米共同訓練が、北海道東部の陸上自衛隊矢臼別(やうすべつ)演習場(北海道別海町など)で12月に実施される。同演習場にオスプレイが飛来するのは初めて。演習場近くは酪農が盛んで、周辺の4町長は12日、「オスプレイの低空飛行の音などで牛が暴れるおそれがある」などとして、北海道防衛局に対し、住民への配慮や安全対策の徹底を求めた。

防衛省によると、訓練は在日米軍基地が集中する沖縄県の負担軽減策の一環で、移転訓練としては14回目。12月4日から17日、北海道と東北地方の演習場などで、米海兵隊約2700人、陸自は第9師団(青森県)など1千人規模で参加予定。国内での米海兵隊との共同訓練としては過去最大規模の訓練という。  このうち矢臼別演習場では12月5~9日の5日間、米軍約60人が参加し、普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)などに所属するオスプレイ計4機を使っての輸送・パラシュート降下訓練などを行う。訓練は夜間も行われる可能性がある。

訓練実施発表を受け、別海町、厚岸町、浜中町、標茶町の4町長は12日、札幌市の北海道防衛局を訪れ、石倉三良局長に対し要請書を手渡した。

オスプレイの事故や騒音・振動に対する住民の不安が払拭(ふっしょく)されていないことから、4町長は「訓練を受け入れることはできない」とした。訓練を実施する際は飛行経路や夜間訓練などの情報提供、徹底した安全対策などを求めた。

矢臼別演習場周辺は国内有数の酪農地帯で牛も多く飼育されていることから、周辺でのオスプレイの低空飛行はしないよう求めている。要請書手交後、取材に応じた曽根興三・別海町長は「牛は大きな音だけでなく上空の気配にものすごく敏感だ。オスプレイがどれだけ牛に大きな影響を及ぼすか、米軍には理解してもらいたい」と話した。  厚岸町の若狭靖町長は「オスプレイの飛行は矢臼別では前例のないことであり、地域住民の不安は払拭(ふっしょく)されていない。不安が解消されない限り、訓練には絶対反対だ」と話した。

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