(動画)「日米軍事一体化とオスプレイ」 吉沢弘志さん

(文字おこし)要点

空飛ぶ欠陥機
危険性がクローズアップされる
防衛省は「住民のご理解を賜りたい」といい 自治体側は「説明を尽くせ」という。
危険性はハードの問題。 ご理解されたら。説明されたら危険はなくなるのか
自治体は安全保障問題は腑抜けになっている。沖縄の自治体を除いて
オスプレイの最も重要な問題を明らかにしたい

831に防衛省の概算要求 過去最大
防衛省は役所 予算をいかに分捕るかが勝負 そのためなら何でもやる
5兆円6千 2兆円は給料と食費 2兆円は借金返済 残り一兆円は新規購入―燃料費も含む
武器を買う金はない。長期ローンで爆買い 積算額は莫大、総額は12兆円を超える
防衛白書、小中対象にした白書も ウソばっかり書いている
訓練用の燃料費は1兆円なのに書いていない
新しい装備1兆円、しかし「借金であなたたちが今後背負う」とは書かない
GNPの0.75%と他の国より安いと書いてある、これもウソ
第2次安部政権以来、補正予算で4~6000億円の防衛費 合算すると
他の国は軍事費の中に軍人恩給が入っているが日本は入っていない
入れたらGDP1%超える この事実も隠す
菅はニューヨークタイムズで1%枠はとらわれないといている

防衛省が考えていることは予算をいかに分捕るかにある。その一つの象徴がオスプレイ。そしてオスプレイの本当の目的は日米軍事一体化だということ。

オスプレイ機種には V22が最後につく 海兵隊はMV22 空軍はCV22
海軍はCMV22 自衛隊オスプレイはV22
昨年7月10日一機目が飛んでから1年2カ月近くたった8月26日初めての飛行訓練を行った。1704が木更津基地を飛び立って茨城県の空自・百里基地にとんで離着陸しないで海自・館山基地に2階の離着陸おこなう。それから木更津に帰っていく
これが最初の訓練で、計器飛行訓練です。
これからは2機の編隊訓練、最後は射撃訓練やると
オスプレイは攻撃機ではなくあくまで輸送機
百里、館山、御殿場で月に2回ぐらい訓練おこないそれを広げていくという話になっている。

オスプレイとは第二次対戦終了直後から構想された「ティルト・ローター機」、ヘリコプターと固定翼機の両方の長所を兼ね備えた機種だがうまくいかず、技術的問題と予算の問題で具体的配備は21世紀から 戦略的輸送機
冷戦終了後 戦争の形態が変わってきた
米海兵隊 MV-22 185機→削減へ 米空軍はCV-22 31機 (空軍のCV22は海兵隊の特殊部隊を輸送)。
米海軍はCMV-22 44機(予定)で、
米陸軍は採用せず。軍隊の主力の陸軍が絶対に採用しない。使えないから
陸自が17機。将来的にはCVタイプを交わされるだろう
イスラエルはキャンセル 、インドネシアもペンディング
トランプのバイアメリカンとは違う それ以前から購入決めた
2010年 野田政権のとき 沖縄普天間にMV22が配備。反対運動が広がる。その時世論の風当たりとアメリカをおもねってて、当時の玄葉防衛大臣が「日本の買いましょう」と。陸自の側からは一度としてオスプレイ購入の要求はなかった。
防衛省は予算分捕れるからハイハイと。
アメリカでは連邦議会で喧々諤々の議論い納得しないと予算は執行されない

まず危険性、MV22に限定して
常の軍用機 • 導入当初は操縦士の練度不足により事故多発
パイロットの熟練で事故率は下がって安定する。20〜30年の運用を経て退役
ところが、オスプレイは一向に事故率が下がらず、小刻みに上昇をくり返す
こんなだったら自動車なら使えない。
何か根本的欠陥がある、と考えるのが常識

オスプレイは回転翼機としてはローター(プロペラ)が極端に小さい
固定翼機としては翼が極端に小さい
CH-46(すべて退役)の後継機とオスプレイは位置づけられるが、機体重量に比してローターが小さすぎる。重ねてみると機体は大きいのに これしかない。通常ヘリコプターのローターはたわみがある。たわみで様々な効率よく飛ぶためにコントロールを行うが、オスプレイにはない。
従って回転数を増やさざるを得ない。
常にエンジンに過剰な負荷を掛け続けて運用されるため、エンジントラブルが発生しやすい。防衛省はローレスロイス社製の高性能なエンジンだから大丈夫と言っているが。

日本にオスプレイ17機売却、3680億円。防衛大臣は一機100億円と言っていたので1700億円、なのに倍以上。ロールスロイス社製エンジン40基を購入している 。「すぐ壊れますよ」ということ。


3600億円は介護報酬を引き下がれた額と同額です。介護の現場をぐじゃぐじゃにしてオスプレイを購入した。

佐賀空港の配備はなかなか決まらないので、暫定で木更津基地となったが、暫定期間5年を決めたのは木更津市議会です。 しかしこれは努力義務で守る義務ではない。5年で佐賀には絶対にならない。
防衛省の概算要求を見ると佐賀駐屯地(仮称)となっている。30億です。
佐賀空港は民間空港。建設の時、有明漁協と自衛隊は誘致しないという覚書を交わしているのでオスプレイ配備を拒み続けている。
しかし知事は1期目の時は認めないとしたのに2期目には誘致をした。交渉で10年間100億円の漁業補償を確約させた。
有明漁協は、年商170億円です。それなのに10年100億円。

重要なのは、2014年の共同通信の記事です。 これは陸自のオスプレイではありません。木更津には陸自のオスプレイとともに、日米オスプレイ共通整備基盤 というものが機能している。 米のオスプレイと日本のオスプレイを定期点検、整備するところです。
今、海兵隊のオスプレイ2機が格納庫で整備中です。
海兵隊のオスプレイの整備拠点の論議ですが、整備拠点は1500メートル以上の滑走路を持つ自衛隊飛行場などが候補で、防衛省は14年度予算案に調査費200万円を盛り込んだ。木更津飛行場(千葉県)や築城飛行場(福岡県)、大村飛行場(長崎県)のほか佐賀空港も浮上している。」と佐賀空港はそのレベルだったのです。
「最初から木更津ありき」だったという議論だったことが浮かび上がってくる。
最初が佐賀で、それがだめだから木更津ではないのです。最初から木更津だったのです。

理由は簡単です。
オスプレイは垂直離着陸できるとあるが、なんで1500メートルの滑走路が必要なのか。 なぜか?
オスプレイはウソで塗り固めた欠陥機ですが、
垂直離着陸できるには条件が必要です。中にあんまり乗員はのせられない。24人乗りの輸送機ですが、軍隊なので重装備で乗る。重装備で24人乗ったら絶対に垂直離着陸できない。 エンジンが弱いから。仕様書には、できれば乗員は6~7割にしてくださいとある。
なぜ、滑走路が必要かというと、垂直離陸ができないとき滑走路を使って離陸する。下りる時も垂直着陸できない。できるのはアトラクションのときで、中に何も乗っていない。 人が乗っていたら無理。普天間でも10キロ策から下降し最後に滑走路を滑走して着陸する。
なぜ木更津か。滑走路が海に面しているから。辺野古新基地の滑走路と同じ1800メートルです。しかも海に面している。
辺野古新基地は海兵隊100機運用の予定。陸上自衛隊も併用します。辺野古で利用する訓練に木更津は非常にいいのです。辺野古は風が強い。木更津はぴったり。
これが、オスプレイ配備が木更津基地の理由です。

欠陥 その2
オートローテーションでの帰還困難性
エンジントラブルは必ず起きる。CH46は、 オートローテーションで安全に着陸できる。しかしオスプレイは重量が大きくローターが小さく、ベル・ボーイング社のガイドブックには「オートローテーション機能はない」とハッキリと言っている。
なのに防衛省は木更津での説明会の資料には、オートローテーション機能はあるとウソを言う。片方のエンジンで回せるから大丈夫だと。
オスプレイは複雑なメカニズムであり、燃料タンクは主翼内にある。沖縄ではパイプが折損してなん千リットルがながれた事故もあった。
木更津の共同整備基盤の機能は2017年の4月から機能して、一機の整備に3~4カ月と言っていたが2年以上かかった。その間に、16年12月に普天間のオスプレイは24機のうち1機が名護沖で大破、もう1機は17年8月オーストラリアで空母着艦訓練中に甲板に激突して3人死亡。 そして18年に8機を一斉に新品に交換。木更津では一機の整備がおわっていないなかで。 自衛隊オスプレイでも同じことが起きることは間違いない。 いつ墜落しても不思議ではない。これから空母の達観訓練も行います。そのうち使えないから交換?

オスプレイは何に使うのか。
防衛省は必ず「我が国を取り巻く安全保障環境は、一層厳しさを増しています」というがどう厳しさが増しているかは説明しない。枕詞です。
今は、台頭する中国、中国軍が・・・、南西諸島が・・・と言っている。
そして馬毛島でボーリング調査が再開しましたが、馬毛島から奄美大島、沖縄本島、宮古島、石垣島、与那国島に陸自ミサイル基地が増設されている。
南西諸島は「かつてない速度で変化している」と防衛省はいうのに、オスプレイが配備されてから1年以上たったのにようやく飛行訓練。1年間、何をやっていたのか。
全部ウソだったのか。
かつて自衛隊は、ソ連軍が北海道に侵攻することを想定していたが、それが冷戦が終わったら、「ソ連軍が・・」はなくなった。他の国もそうです。アメリカもそうで、こんどはどこを仮想敵国にするか。日本は1996~7年前ソ連仮想敵国にしていた。アメリカやNATOはいち早く、仮想敵国を作って体制再構築が間に合うようにしていた。日本は2000年から陸海空は新たな体制を組み始めた。
それは何か、自衛隊は今までは北のシフト、そから南西シフトに。対中国を仮想敵国に。
海上自衛隊はヘリ空母建設の予算が閣議決定。空自は空中給油機の予算が閣議決定された。
陸自は訓練のための極秘テキストに島嶼防衛が記載された。
専守防衛の日本にヘリ空亡はいらない。極東条項があるから極東を超えて出動する必要はないから空中給油機は必要ない。今では6機もある。南西初頭にミサイル基地がどんどん作られている。
その流れで、オスプレイは何に使用されるのか。
南西諸島の島嶼防衛に、佐世保の相浦基地の水陸起動団2千数百名(将来的に3000名)をオスプレイと水陸両用車で向かっていくという話なのです。
第二次世界大の経験から「最初から島嶼部防衛はできない」が原則なのです。太平洋戦争で島を防衛することは一貫としてできませんでした。
あらかじめ島が占拠されていることを想定して、それを奪還するという戦術に替えた。 敵は制空権、制海権を抑えているところに欠陥機オスプレイが飛んで行ったらどうなるのか。全部撃ち落とされる。オスプレイはエンジンが弱いため機体を軽くしているため、下から銃撃されたら穴が開く。今は鉄板を敷いて防御している。
水陸両用車なんかも、今は時代遅れ。あっという間に殲滅される。

すでに1980年代からアメリカ海兵隊では、各種ミサイルが発達した現代戦にはそぐわないものと考えられた。現代の水陸両用戦では、ミサイルやロケット砲を擁する敵が待ち構えている海岸線にAAV-7を連ねて突入する(強襲)ことはない。
海兵隊も一回も使用していない。上陸作戦は朝鮮戦争のインチョン上陸作戦だけ。最初で最後。上陸訓練はやっているが水陸両用車は一回も使っていない。地上での作戦で使用されイラクファルージャ虐殺に使用された。
機動戦闘車も三菱が開発したが、平坦道なら時速100キロ、戦車と同等の火力。しかし島嶼防衛に使えると思いますか。

ではオスプレイは何に使うか。「災害救援や離島の急患輸送」と説明しています。

それで熊本大地震救援で、派遣された海兵隊オスプレイ2機で運んだのが段ボール200個のみ! この程度の量の救援物資しか運べなかった。 CHチヌークヘリなら2000個個ぐらい運べます。飛行距離も20キロ。
しかも、大地震で水が足りないと言っているのに、オスプレイの着陸で300度の強烈な熱風がでるので大量の水を撒いている。2015年にはネパール地震の救援に普天間基地から4機のMV-22が向かったが住宅を破壊し、地元紙で「使えない」と報道された。

オスプレイの内部ですが肉厚が薄い。 ある程度の高度になると気圧と気温が下がり乗員は酸素マスクと防寒着着用する。 これで被災者や急患を運べるのか?
つまり、離島の奪還なんかに使えない。災害救助にも使えない。急患輸送もあり得ない。

2016年、安倍は突然 アフリカで、「自由で開かれたインド・太平洋」(FOIP)をうち出した。 アフリカ開発会議で日本が主催した。
それに従って今、 インド・太平洋で何が行われているのか。フリーでなくオープンでない国があるからそれと対抗していこうと。 どこかというと中国、北朝鮮、ロシア。今めちゃくちゃ共同軍事演習が行われている。「マラバール2020」、米、日、印、豪の軍事演習。 今年はフランスも加わって、日、米、仏、豪の合同演習。
4月の日米菅・バイデン会談の首脳共同声明でのなかで「自由で開かれたインド。太平洋実現へ連携」とある。
それで、8月28日、全長333メートルの米空母カールビンソンが横須賀に入港した。甲板には戦闘機やヘリが大量に搭載し最新鋭のF-35C戦闘機も。空軍のF-35Aと比べ、より多くの武器をつり下げて敵をたたくことができる。さらに、最新鋭のCMV-22オスプレイも搭載し、両機種とも日本に来るのは初めて。
日本にすでに配備されているのがF35A。これから導入されるのがF35B、短距離離陸垂直着陸機STOVL型で、航空自衛隊は2023年までに18機を導入決定。
CMV-22オスプレイ配備は2024年予定だったが前倒し配備。機体自体に改良が加えられ胴体側面部の張り出しが大型化され燃料タンクを増設。自衛隊のオスプレイの燃料タンクは翼にある。
今までの海軍のオスプレイは、野菜や人員を空母に輸送していた。今年3月CMV-22はF35Cのエンジンモジュールの空母への補給を成功させた。

これで謎が解けた。昨年5月アメリカは突然、木更津基地のオスプレイ日米共同整備基盤で、2023年以降は海軍CMVー22整備も想定と言い出した。
つまりCMV-22の一番の目的は、 主力戦闘機であるF35Cのエンジンを運ぶため。空母内にも予備のエンジンは格納されているが、F35Cのエンジンは過酷使用のために短期間で交換が必要で空輸が必要。重量と航続長距離のために燃料タンクを大きくした。
F35Bは空自も米海兵隊も使用する。 8月25日、日米英が共同演習。空母クリーンエリザベスは米軍から借りたF35Bの発着訓練を行った。その向こう側にヘリ空母「伊勢」が一緒に訓練をやっている。
2000年にヘリ空母が予算化され、最初に作られたのが日向、伊勢、それより二回り大きい次に出雲、加賀、戦艦武蔵に匹敵するくらい大きい。日向と伊勢、出雲、加賀の甲板が発着時300度熱風のオスプレイ対応になっている。特殊な塗料になっている。
伊勢は米海兵隊のオスプレイ発着訓練を行っている。
ちょっと前、クリーンエリザベスは横須賀に寄港した。甲板の先がジャンプしF35Bは短距離離陸で飛行する。オスプレイも離着陸できる。
そうするとF35BのエンジンモジュールはMV22で運べる。

加賀は2百数十億かけて空母化に改修している。出雲も改修されている。軍事オタクは クイーンエリザベスのように甲板が跳ね上げの改修かと思っていたが、実際は違う。甲板の先は台形になっていてのを米海軍強襲揚陸艦のように真四角にする。そういう形状にすることが昨年判明した。つまり出雲、加賀は米海軍の強襲揚陸艦の同じ用途にする。
だから、空母出雲の最初に使うのは米軍機。一緒に使うということ。同じ自衛隊V22と同じ海兵隊MV22もF35Bのエンジンを運べる。
これは日米軍事一体化の何物でもない。


そして主力戦闘機F35Cを運用する米原子力空母、空母で使用されるCMV22は木更津で整備をやる。なぜ木更津でMV22もCMV22もV22も一緒に整備されるのか。
今の戦争の主力は空母打撃群が主流です。原子力空母を真ん中において周りに駆逐艦やイージス艦を配備するが、今最新のトレンドはF-35Bとオスプレイを運用するライトニング空母。


最初は出雲や加賀を空母化に改修して強襲揚陸艦みたいに使うのかと。これはカールビンソンのように空母打撃群とはいわない。海外遠征打撃団というものに使うのかと思っていた。
しかし戦争のトレンドが変わった。ライトニング空母という新概念です。
真ん中に原子力空母、F35CとCMV22のてんこ盛り。これが主たる攻撃を行うだけ。
その隣にライトニング空母といわれる海兵隊の強襲揚陸艦、海自空母の出雲と加賀が並ぶそうです。F35C程の攻撃力はないけれど、F35Bが運用する。F35CをサポートするF35B のライトニング空母を複数運用することでサポートする。その整備拠点が木更津になる。 木更津は日米軍事一体化の象徴、要になる。
誰もこの事実を言わない。半田さんもいわない。これが将来像です。でなければCMV22の木更津整備はない。ここまで技術も使い道も共有するということは、ある意味で恐ろしい。

クイーンエリザベス空母ーライトニング空母として主力空母ドナルドレーガンを支援する訓練を行っているのです。
どこが「専守防衛」?
日米軍事一体化だろう!
現在の戦争の主要スタイルである「空母打撃群」(F35C運用)、それを支える「遠征打撃団」(F35B運用)」、(空母出雲、加賀も加わる)これを支えるエンジン運搬のオスプレイ=MV-22 CMV-22 V-22の整備拠点が木更津基地である。

日本国憲法を有する主権者たる私たちがこれを許していいのか。 誰も気づいていないとはこのことです。

 

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