「日米軍事一体化とオスプレイ」9・5講演会を行う。 講師 吉沢弘志さん

9月5日、市民ネットの吉沢さんを講師に招いて学習会を行った。

「日米軍事一体化とオスプレイ その問題点 私たちの闘い」

8月26日、木更津駐屯地に配備された自衛隊オスプレイV-22の本格訓練開始が始まった。今回行ったのは1機による「計器飛行訓練」だという。

当面は、館山基地、百里基地、東富士演習場を使用。 続いて訓練域を順次拡大。
習志野演習場については、住宅密集地を飛行するだけの練度を獲得したら使用すると防衛省は言ってるという。

●講演では、オスプレイが「欠陥機」であることをわかりやすく説明してくれた。少し紹介する。

欠陥 その1
オスプレイは、CH-46(すべて退役)の後継機と位置づけられるが、機体重量に比してローター(プロペラ)が小さすぎる。従って回転数を増やさざるを得ない。常にエンジンに過剰な負荷を掛け続けて運用されるため、エンジントラブルが発生しやすい。

最大離陸重量: オスプレイ 23,859Kg,  CH46 11,023Kg
※常にエンジンに過剰な負荷を課しながら飛行

回転翼機としてはローター(プロペラ)が極端に小さい
固定翼機としては翼が極端に小さい

欠陥 その2
オスプレイの製造元であるベル・ボーイング社『V22オスプレイ・ガイドブック2011~12年版』
「(オスプレイは)垂直離着陸機であり、出力停止状態での着陸のために、オートローテーションに頼らない」

米国防分析研究所(IDA)でオスプレイの主任分析官を務めていたレックス・リボロ氏は09年6月23日に米下院公聴会で、「V22は安全にオートローテーションができず、このことは製造者や海兵隊も認めてきた」と証言。

●オスプレイは「災害救援や離島の急患輸送でも能力を発揮」は全くウソ

熊本大地震で派遣された海兵隊オスプレイ。2機で段ボール200個のみ!飛行距離も20キロ。この程度の量の救援物資しか運べなかった。

機材やダクトむき出しの機内。
ある程度の高度になると、乗員は酸素マスクと防寒着着用。
これで被災者や急患を運べるのか?

 

 

 

 

 

 

南阿蘇村の公園に着陸するオスプレイ 300度の強烈な熱風
2015年にはネパール地震の救援に普天間基地から4機のMV-22が向かったが住宅を破壊し、地元紙で「使えない」と報道された。

 

 

●8月28日、米海軍原子力空母「カール・ヴィンソン」が横須賀入港

米空母「カール・ビンソン」が横須賀入港 18年ぶり 中国をけん制か

カール・ビンソンは、全長333メートルで、搭載する最新鋭のF-35C戦闘機は、空軍のF-35Aと比べ、より多くの武器をつり下げて、敵をたたくことができる。さらに、最新鋭のCMV-22オスプレイも搭載し、両機種とも日本に来るのは初めて。

CMV-22オスプレイの用途は、F-35C戦闘機のエンジン交換に利用

●V-22オスプレイ用途は、軽空母のF-35Bのエンジン運搬

そして、米軍は、F-35Bとオスプレイを運用する「ライトニング空母」という新概念を明らかにしている。
米海軍+海兵隊の「強襲揚陸艦」を中心とする遠征打撃団

護衛艦「いずも」の先例か

そして海上自衛隊 空母「いずも」

護衛艦「いずも」でF35Bステルス機が離着陸訓練へ
(2021年7月31日)

 岸防衛大臣は、海上自衛隊最大級の護衛艦「いずも」で今年度中にアメリカ軍の最新鋭ステルス戦闘機「F35B」を使用した共同訓練を行う方針を明らかにしました。  護衛艦「いずも」は、短い滑走路で離陸ができる「F35B」を運用するため、事実上の「空母化」に向けた改修を行っています。  改修は2回に分けて行われる予定で、1回目が完了したことから離着陸に支障がないか訓練が行われることになりました。  自衛隊は、現在「F35B」を保有していませんが、2023年度までに18機導入する予定です。  岸防衛大臣は「アメリカ軍の協力を得て、改修や運用に関する知見を得る必要がある」と、訓練の意義を強調して具体的な実施時期などの調整を進めていく考えを示しました。

どこが「専守防衛」?日米軍事一体化だろう!
現在の戦争の主要スタイルである「空母打撃群」(F35C運用)、「遠征打撃団」(F35B運用)」を支えるエンジン運搬のオスプレイ=MV-22 CMV-22 V-22の整備拠点が木更津基地である。

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